ふつうに肉料理を食べるときでも、それほど部位にこだわって食べる方はあまりいないかと思います。
まして馬のお肉の部位などは、食通の方でもなければ知ることもありません。
そんな馬のお肉の部位や名前について知ろうと思います。
馬の食肉としての部位はどんなものがある?
産地の食肉業者によると、部位の数としては最低13、最高で20くらいの部位があります。
すべてを書き連ねることはできませんが、いくつか紹介します。
肩ロース、これは馬刺しとして一番の人気があります。
特徴として赤身で適度に脂があり、バランスのいい部位だと言われています。
クラシタとも呼ばれます。
肩バラ、サシが入るバラ肉でこの部位も人気があります。
サシとは霜降りのことです。
場所としては、前足の付け根部分のお肉をいいます。
別名ブリスケとも呼ばれています。
リブロース、乗馬時に鞍が取り付けられている背中部分のお肉です。
牛肉と同様、高級肉の部位になります。
サーロイン、馬肉にだってあります。
少し霜降りのある赤身肉で適度な脂が人気です。
ランプ、これは馬のおしりのお肉です。
馬といえば引き締まったおしり、それらしく歯ごたえのある肉質をしています。
馬の肉特有の名前とは?
馬肉には特有の名前がふたつあります。
ひとつはたてがみといい、もうひとつはふたえごといいます。
たてがみというのはまさに、首の付け根の部分を指します。
特徴的な白いお肉で、その正体は脂身です。
食感は脂身でありながらあっさりしていて、甘みがあります。
ふたえごはお腹の肋骨周辺のお肉をいいます。
赤身と脂身が程よくついている部位で、コリコリとした食感です。
このふたえごの部位のお肉は名物、桜納豆に使われることが多いそうです。
桜納豆というのは馬肉料理の本場、熊本県の納豆レシピのことです。
まとめ
馬の肉の部位は13から20くらいあります。
使われる部位には特徴があり、牛などと違って限られた部分のみお肉になっています。
その部位は首や背中、お腹やお尻の部分がほとんどです。
とくに足は違います。
牛は足全体が使われるのに対し、馬は足の付根モモ部分のお肉のみが使われます。
また、たてがみやふたえごと呼ばれる部位があり、馬肉料理の特徴となっています。