馬は動物の中でも賢い生き物です。
人間の反応を見て行動を起こします。
馬によってはいたずら好きの馬もいて、悪さもしたりします。
人間よりも大きい馬に対して、どのように叱ればよいのでしょうか?
馬を調教する時の叱り方とは?
馬は群れを成して生きる動物です。
調教する時は、人間の指示に従うように調教しなくてはなりませんが、ただ、叱ればいいという訳でもありません。
主従関係をはっきりさせ、信頼を得なければ、いくら怒鳴っても馬は言うことを聞いてはくれないのです。
身の回りのお世話をすることで、心を少しずつ開いてくれればお互いの関係も深まります。
馬を叱らなければいけない場面として、人に危害を加えたり、言う事を聞かなかったり、勝手な行動を起こしたり、様々あると思います。
また、人間を怖がっていることや、いたずら好きなどの性格も関係する場合もあります。
馬がいつ、どのように行動を起こすかによって、叱る場面も変わってきます。
体の不調で嫌がるアクションを起こす馬もいますので、可能ならば日常の観察も大事です。
馬の性格を知ることで、調教の仕方も変わってきます。
馬に噛みつかれたりすると、馬に触れることが怖くなったりしますが、驚いたりせずに平然を装って、目を見ながら低い声で叱って下さい。
決して大きな声を出すのはいけません。
逆に馬が驚いて、言う事を聞いてくれなくなります。
絶対に手で叩いたりしてはいけません。
「後ろへ下がる」という行為は、馬にとってストレスを感じやすく、しつけにも有効的です。
綱を引いて、後ろへ1、2歩歩かせた後、考える時間を与えて下さい。
馬は頭が良いと言っても、何故叱られたのか、理解できないこともあります。
この動作をしたらいけない、これをしたら、嫌なことをさせられる、と覚えさせます。
人間も集中力が途切れると、覚えが悪くなりますよね。
それは馬も一緒です。
一度でたくさん教えずに、少しずつゆっくり、気長に根気よく続けて下さい。
覚えたと思っても、元に戻ることもあるでしょう。
1歩進んで、2歩下がる気持ちで行ってください。
ちょっとでも進歩したら、必ず褒めて下さい。
毎回褒める必要はありませんが、数回に一度褒めるだけで大丈夫です。
叱って上手くいったら褒める、を繰り返すことで、徐々に覚えていきます。
ちなみに、ムチは合図を出す時に利用する物です。
わき腹を叩いて進め、止まれ、と指示を出しますが、叱っているわけではありませんので、安心してください。
まとめ
どんなに手の付けられない困った馬でも、絶対に信頼関係を壊してはいけません。
人間不信になれば、さらに調教が難しくなります。
時間はかかるかもしれませんが、どんな馬でも教えれば必ず覚えてくれます。