“輸送熱”って聞いたことはありますか?
聞きなれない言葉ですが、馬には”命“に係わる言葉なんです。
実際、高速道路を運転中、「馬運搬中」のトラックに何度か遭遇したことがあり、大変だなと見かけるたびに思っていました。
しかし、馬も人と同じ発熱をするなんて思いもよりませんでした。
“輸送熱”は移動の際のストレスで細菌感染してしまうとは知りませんでした。
ではどんなものなか、細菌感染の輸送熱とはどんなものがあるのかいくつかあげてみましょう。
馬の輸送熱は何が原因?予防方法は?
そもそも“輸送熱”は馬の体温(平均37.0℃)が著しく高くなることがあり病気を発症あるいは併発してしまうことがあります。
その名の通りこの”輸送熱”は馬が運搬でストレスがかかり呼吸器疾患を併発してしまいます。
あの狭い空間(トラック輸送時)を何時間もかけて揺られながら移動することで、馬は見たことも聞いたこともない空間の中で違和感を感じ、ストレスホルモンの増加でアレルギーや気管支炎、また場合によっては肺炎を起こしてしまうのです。
アレルギーの場合、輸送環境が悪く免疫機能が落ちてしまうことで発症してしまいます。
また、高温多湿など環境変化で馬の体温が著しく高くなると肺炎の疑いがあります。
この場合きちんとした治療をしておかないと馬の体力もおろか呼吸器不全となりかねません。
たかが”熱“されど”熱“なんです。
では予防法はあるのでしょうか?
まずは輸送におけるストレスの軽減。
『運転は2時間に一度の休憩を取ること』と一緒で、狭い空間に何時間もいれば気分も害してしまいますよね。
馬も同じで高速のパーキングなどで休息をとったり、水を飲ませたりなど少しでもリラックスさせることが最も効果的で、しかし陸路だけではなく、馬の餌を消化の良いものに変更することで腹部などへの負担も軽減できるのです。(空路輸送の場合)
薬の投与もいいのですが、なるべくなら細菌感染をしないような環境と休息をきちんと守ればこの”輸送熱“は防げるでしょう。
人もそうですが、馬に対しても最善の注意を払えていればそれが一番の予防ではないでしょうか?
まとめ
人間でも高速の渋滞でイライラはつらいものです。
休息を取るにもにもパーキングやサービスエリアを探して休憩をとることもしばしば。
それと同じように馬にとっても非常にストレスを感じているのは言うまでもなく、病気になってしまわないように、こまめな休息と水分補給など体調管理を怠ってはいけません。
馬も人も病気にならないためには十分気を使うことも大切ですね。