馬の歩く姿は、颯爽としていて見ているこちらも背筋がピンっとなります。
背中のそり、脚の長さ、なんと言ってもあの筋肉の美しさ。
その体重を四肢で支えているのは、容易なことではないでしょう。
人も歩きすぎると血マメができたり、靴擦れができたり、また爪が剥離して痛い思いをしたことがありませんか?
馬にも同じような症状が現れることをご存知でしょうか?
この症状が馬にでてしまうととても危険なんです。
どう危険かと言えば、馬にとって蹄は人間で言えば爪です。
その爪が傷つくのですから、それは想像がつきませんか?
歩くにも痛さで足をかばい引きずることもあるのです。
蹄葉炎の原因は?
馬の蹄葉炎は、発症すると歩くことも困難な状況になってしまいます。
これは蹄の内部には血管が通っていて、何等かの原因で血液循環が悪くなると炎症を引き起こすのです。
炎症の症状はさまざまで、その一つに体調不良からなる四肢への負担が挙げられます。
それは消化不良の原因の食物繊維を多く摂取することでガスが発生し、毒素となるものが全身に回ることで血液循環が上手く機能しなかったりすることで発症します。
人もそうですが、足が痛いとどちらかに体重をかけてしまいませんか?
例えば骨折したりすると痛い足をかばって体重をかけ、ピコタンピコタンと歩いてしまいます。
長時間この状況が続くと、4本のうち3本に体重がかかりすぎてその結果、蹄に負担がかかってしまい蹄内部の血液の循環が悪くなるため蹄葉炎となってしまいます。
他にも腹痛などの病気があるとかばうために、必死で立っていることも要因の一つに。
人間で言えば、足の指に負担かかると爪が剥がれることと同じようなことです。
これが内部で起きてしまうのですから、考えただけでも痛いです。
蹄葉炎の治療方法はあるの?
蹄葉炎を発症すると治療方法としてはなかなか難しく、早期発見の場合脚への負担を軽減させるために、体重分散をさせるための蹄鉄や症状によっては、投薬治療を行い食事療法などで回復することもあります。
ただ残念なことに重症化すると蹄の形が悪くなり、歩くことも困難となると引退を余儀なくされてしまうので非常に感慨深いものです。
まとめ
医療体制が昨今確立しているため、重症化する前に定期的な検査で避けることができています。
それでも免れるわけではありません。
おかしいな?
と思ったらまずは検査をお勧めします。