最近、一人暮らしの人でも買いやすいということで注目を集めているペット、うさぎ。
犬などと違って鳴くこともほとんどなく、ネコと違って、室外によく出ていく、というようなこともないため、一人暮らしでも比較的飼育しやすいペットであるとして、うさぎは人気が高くなっているようです。
そんなうさぎですが、飼い始めると、あることでびっくりすることがあるかもしれません。
それは、うさぎが「糞を食べる」ということです。
人間からすれば、考えがたい行為ではあるので、驚いてしまうかもしれませんが、実はうさぎにとってこの行為はむしろ健康のために大事な行為だったりするのです。
その食べている糞というのは、実は盲腸糞と呼ばれるのですが、その盲腸糞とはなにか、そして、健康に大事なはずなのに、それを食べなくなってしまったときには何が原因なのか、ということを見ていきたいと思います。
うさぎの盲腸糞とは?
この盲腸糞というのは、粗い繊維以外の成分が盲腸に運ばれて、腸内で発酵し、栄養源として変化された上で体外に排出されたものをいいます。
もともと野生のうさぎにとっては、餌になる植物などが栄養に乏しい草木だったりするので、それを効率よく栄養に変えるためのシステムが、この盲腸糞なのです。
つまり、この盲腸糞は、食べることを前提にして排泄されているものなのです。
なので、普通の糞とは全く組成が異なるものであるので、これを食べているからと言って、異常だというわけではないのです。
むしろ、うさぎの生態から考えると、正常だと言えるでしょう。
どうして盲腸糞を食べないの?
しかし、飼育されているうさぎの中では、この盲腸糞を食べない個体も存在します。
その理由の代表的なものを紹介しましょう。
まず、1つ目に、栄養が過剰になってしまっているから、というものです。
ご褒美やおやつ感覚で餌などを上げすぎてしまうと、栄養が必要以上に摂取されてしまいます。
こういうときには、わざわざ盲腸糞を食べる必要もないので、食べなくなってしまうのです。
もう一つに、ストレスである場合があります。
餌を上げる時間や、ケージから出す時間などが乱れてしまうと、消化不良になり、盲腸糞がうまく出なくなってしまうことがあるからです。
まとめ
糞を食べるという行為は、信じられないことかもしれませんが、うさぎにとっては大切なことだったんですね。
食べなくなったときにこそ、注意が必要になるでしょう。