人間は、それぞれに個性があり性格が違っているのが当たり前だと思います。
そんな中、人間の間でも血液型で性格が違う、出身国で違う、人種で違うなどという話題になることもあると思います。
では、馬はどうでしょう。
馬と一口に言っても色も大きさも違う様々な種類がおり、その種類別に性格はそれぞれ違っているのではないでしょうか。
馬の性格を種類別にみてみる
皆さんが馬に対してイメージする、彼らの性格はどういったものでしょうか。
それぞれ実際に見たことのある馬で印象が違うかと思いますが、気性が荒い、おとなしい、人懐こいなど様々です。
一般的には臆病な性格といわれています。
まさにそれぞれがその通りで、馬にも個性があるから一頭一頭違うと言ってしまえばそれまでなのですが、それでも種類別で性格に大体の特徴があります。
そして、その種類別の特徴や性格を活かしてそれぞれの馬が色々な面で活躍しています。
軽種といわれる、スピードに特化した種類の馬の中でもよく耳にするのがサラブレッドではないでしょうか。
彼らは気性が荒く繊細で、物音などにも敏感なデリケートな馬だといわれています。
速く走ることを目的として品種改良を繰り返されてきた中で、身体的特徴としてはスマートで脚が長く筋肉が発達しているのでスピードと耐久力があるのですが、その分デリケートになってしまったと考えられます。
サラブレッドは競馬の競走馬として活躍しています。
同じ軽種の中でも、黄金の馬と言われる美しい光沢のある毛並みが特徴的なアハルテケという馬は、プライドが高くたった一人の人間にしか懐かないと言われています。
また、リピッツァナーというオーストリアで品種改良された馬は、忍耐強く優れた感受性がありとても賢い馬です。
軽種という一括りの中でも、これだけ性格に差があるのは驚きです。
中間種というクォーターホースなどを代表とする種類は、軽種に比べるとおとなしく従順であるといわれています。
実際クォーターホースは、その機動力の高さと温厚な性格を活かし、一部の地方競馬場では競走馬たちの誘導馬として重宝されているそうです。
力持ちで気性もおとなしいといわれているのが、重種の馬たちです。
ペルシュロンという馬は、優しい力持ちで、北海道のばんえい競馬で活躍している馬の中にペルシュロンの血が入っている馬がいます。
ブルトンという馬は活発で農作業もこなせる馬なので、フランスのブドウ園で活躍しているようです。
動物園や牧場などで目にすることの多いかわいい馬といえばポニーです。
また、日本在来馬たちもこのポニーに分類されます。
ポニーは基本的に温厚な性格をしており、その性格と小ささを活かして子供用の乗用馬やホースセラピーとして活躍しています。
ポニーの中でも最も小さいファラベラは、40㎝から70㎝台と犬と同じ大きさで人懐っこい性格をしており、アメリカではペットとして人気があります。
ウェルシュマウンテンポニーは賢く活発で勇敢な一面もあるようです。
世界最大級の馬(ペルシュロン)と世界最小級の馬(ファラベラ)、同じ馬でも随分大きさがちがいます。ワールド牧場 pic.twitter.com/GGPMnRr7gr
— ワールド牧場 (@worldranch) April 2, 2014
まとめ
馬の種類によって性格は様々であることがわかりましたが、軽種はデリケートな馬が多く、中間種や重種は軽種よりもおとなしい馬が多いことがわかりました。
ポニーはその可愛らしい見た目の通り、温厚で人懐っこい馬が多いようです。
それぞれの馬の性格を理解し、一番活躍できる分野で馬たちを活用していることがわかりました。