生物にとって子孫を残すことは一番大事なことですが、野生化では弱肉強食のためいつ命を狙われてもおかしくありません。
そこで人間は使える動物、食料や道具に使える動物を家畜化し、捕食者から守る代わりに動物たちからの恩恵を受けていたのです。
馬も家畜化された動物の一つですね。
今回はそんな馬の赤ちゃんや出産について調べてみました。
馬の赤ちゃんの大きさ
馬の赤ちゃんの大きさは出産時は母馬の四分の一から三分の一くらいの大きさ、もちろん種類によって異なります。
馬の赤ちゃんの体重
出産は主に深夜に行われます。
これは馬が草食動物で、野生化では捕食者に狙われるのを避けるためです。
子馬の出産時の体重はサラブレッドで５０ｋｇ前後です。
もちろん馬の種類によって子馬の体重も異なります。
出産が終わったら、産まれた子馬を母馬に自分の子供であると認識させるために母馬の近くに寄せます。
この時に母馬は、子馬を舐めて自分の子供だと認識するようです。
牧場では、この時人間も子馬の体を拭いてあげます。
子馬は一時間ほどで立ち上がります。
この時牧場では、人間が子馬を母乳を飲ませる位置まで子馬を誘導してあげます。
初産の母馬は嫌がることもあるそうです。
ですから、ちゃんと初乳を飲んだかどうかを牧場では確認するそうです。
ここまで終わったら、子馬は母馬の馬糞を食べるそうです。
これは、産まれたばかりの子馬には腸内細菌がいないため、母から腸内細菌を受け継ぐために馬糞を食べるのだそうです。
馬の腸内細菌はとても大事なもので、腸内細菌がいないと植物から直接アミノ酸に変えることが出来なくなり成長できなくなります。
まとめ
馬は人工接合をおこなえませんから、自然交配で繁殖して自然分娩で出産します。
ですから、牧場で行われる馬の出産には必ず人が立ち会って、馬のお産をお手伝いしてあげます。
これは馬の価値が高いのもありますが、馬を大事に育てて来た文化というのもあると思います。
つい数十年前では、都会でもごく普通に馬は見られました。
馬車や警察や軍などが馬を利用していました。
郊外に行けば馬はなおさら身近な動物でした。
荷車を引かせて荷物を運んだり、畑や田圃を耕すためにも使われました。
現在では馬は身近な存在ではなくなりましたが、やがてまた馬の力を借りる日が来るかもしれませんから、馬は大事に育てる事に越したことはないと思います。
