身近な動物で足が速い動物といえば、馬を思い浮かべる人が多いと思います。
実際、競馬場で走っている競走馬をみると、とてつもない速さで走っていることがわかります。
では、その競走馬たちはどれくらいの速度で走っているのでしょうか。
今回は競走馬として最もポピュラーなサラブレッドで考えてみたいと思います。
馬の平均速度は?どうしてあんなに速いの?
まず馬は、軽種、中間種、重種、ポニーの4種類に分類されるのですが、それぞれに特徴や用途が違っており、サラブレッドは軽種に分類されます。
軽種の馬は主に人が乗るための乗用や一般的な馬車を引くために改良された品種です。
軽快なスピードと、ある程度の持久力を持っています。
走ることに特化しているので、競走馬として最も適した品種でありそのほとんどが軽種のサラブレッドです。
はるか昔のことですが、馬はもともと常日頃走っている動物ではなかったようです。
現に牧場や動物園にいる馬が競走馬のように全力で走っている姿はあまり目にしないと思います。
人間が馬を家畜化し、移動手段として使用するようになったため走ることが増えていき、改良されていったといわれています。
品種改良は昔からヨーロッパで盛んに行われていました。
スピードのある小型種と、スタミナのある大型種を交配させ、スピードにもスタミナにも特化した馬を生み出してきました。
その後、品種改良技術も進化を遂げ、スピードとスタミナを兼ね備えたサラブレッドが誕生しました。
よく走る速い馬であるサラブレッドは、家畜の中で初めて人類によって生み出された品種なのです。
そのサラブレッドが競馬場で走る際の最高時速は75キロ以上にもなるといわれています。
この速度は短距離走のラストスパートなどで発揮されるようで、徐々にスピードを上げていく走り方をしており、ずっとこの速さで走り続けているわけではありません。
長距離走ではペース配分を考え、55キロほどで走っているようです。
どちらにしても、人間が最高時速35キロ前後であることと比べるととても速く走っており、追いつくことなどできません。
まとめ
以上のことから考えても、サラブレッドは平均時速60キロほどで走っていることがわかります。
よく走る姿を目にする馬としてサラブレッドを例に考えましたが、一般的に馬は平均時速60キロで走るといわれています。
これは、自動車とほぼ同じ速度であることがわかります。
自動車が開発されるまで馬が移動手段として利用されてきた理由もわかるというものです。