競走馬にはサラブレッド、アラブ系種、クウォーターホース、ポニー、セルフランセ、スタンダードブレット、トロッターなど様々な種類がいます。
サラブレッドとは「thoroughbred」と書かれていることより、徹底的に品詞改良されたという意味を持つという説と純潔を意味するアラビア語の直訳だという説があります。
古代ローマでは、早くも足の速い小型の馬と体力のある大型の馬を交雑させて、競走馬を生産しようと試みていました。
こんにちのサラブレッドは、17世紀ころイギリス在来のハンターの牝馬と中近東や北アフリカのアラブ種の牡馬を配合させたことが始まりだといわれています。
馬の血統はなぜ大事なのでしょうか?
競走馬の主流は、サラブレッドであり300年以上の歴史があります。
連続8代にわたってサラブレッドが交配された馬に対してサラブレッドと呼びます。
サラブレッドの父系の血統を遡ると、全て3頭の馬にいきつきます。
サラブレッドは、父が同じでも母が違うと兄弟とは言いません。
それは馬の繁殖に関係あります。
牡馬種付けは、1シーズンに200ともいわれます。
それに対して牝馬は、1度妊娠すると妊娠期間が11ヶ月ですから、1年に1頭しか生むことが出来ません。
父親が同じ馬は沢山いますが、母が同じというのは限られてきます。
父親の能力の傾向を知るのは、沢山の子供かいるので容易ですが、毎年1頭しか生まない母の血統的な能力をその子供たちだけで判断するには困難です。
そこで母馬の能力を知るには、母馬の父の特徴をとらえることが大切です。
競争能力は、父馬より母馬のえいきょうが大きいという研究がなされました。
エリート母とエリート父を交配させた場合、エリート母と落ちこぼれ父を配合した場合、落ちこぼれ母とエリート父を交雑した場合、落ちこぼれ同士を交雑した場合、一番能力の高い馬が生まれたのはエリート同士の交配でした。
しかし一番劣っていたのは、落ちこぼれ母とエリート父の組み合わせでした。
エリート母の子供は必ず一番であったのに対して、エリート父から生まれても母が落ちこぼれの場合は全体的に下位でした。
このことから、競走馬の能力に関しては父系より母系からの遺伝が強いと言われています。
早い馬を配合するには、父親の能力と母親の父の能力を鑑みていちばん良い組み合わせをするのです。
そのため母馬の父馬が大事になってくるのです。
まとめ
競走馬の能力については、まだまだ研究がなされています。
しかしながら、能力の高い馬がレースに勝てるわけではありません。
1頭だけで走りその記録を競うものなら然り、実際の競馬で勝てなければ意味がありません。
レースで他の馬を打ち負かして、初めて評価されるという相対的なものであるからです。