馬の体をご覧になったことはあるでしょうか?
栗毛や黒毛、鹿毛、白毛など様々な体色を持つ馬なのですがこれは毛色の話。
今回はその毛色の下に隠されている立派な筋肉の話です。
馬って凄く速く走る事ができますが、速く走れるのは筋肉が発達しているからですよね。
でも草食動物の馬が、何故あんなに発達した筋肉を持っているのか疑問を感じたことありませんか?
今回は、馬の筋肉が何故出来るのかを調べてみたいと思います。
馬の筋肉はなぜ発達しているのか
馬は草食動物ですが、凄く筋肉が発達しています。
それは、馬というより草食動物の体内の仕組みにあります。
肉食動物は、消化酵素の働きでタンパク質からアミノ酸、アミノ酸から筋肉の栄養にと変える体の仕組みを持っているのですが、草食動物は腸内の細菌により食物つまり植物から直接、筋肉や体に必要な栄養素を作りだせるのです。
草食獣が、植物から体を作ることができる仕組みの一つに、長い腸があります。
腸の中に沢山の微生物がいて、それらの微生物は草を与えることによってタンパク質を作り出し、腸が消化吸収する仕組みになっています。
草食獣はビタミンも体内で作りだすことが可能です。
主にビタミンB12ですが、ビタミンB12の効果は貧血の予防やうつ病の改善に効く栄養素です。
ですから、馬は肉を食べなくても立派な筋肉を作り出せるのです。
まとめ
馬の筋肉が発達しているのは、腸に秘密が隠されていましたね。
草食動物の腸には、草からアミノ酸に変える細菌が住んでいることが明らかになりました。
そういえばキリンやサイ、象、鹿も筋肉が発達していそうな動物は皆、草食動物ですね。
あ、カンガールも草食動物ですごい筋肉が発達していますね。
このように、筋肉の発達している動物は、どの種も腸内に草から直接アミノ酸を取り出せる細菌を保持しているようです。
人間はどうかというと、人種によって異なるみたいです。
ある山奥の部族は木の実しか食べないため、草食動物と同じような腸内細菌を持っているだろうとのことでしたが、一般の人間は雑食のため、植物から直接アミノ酸は作りだせないようですから、栄養のあるものを万遍なく摂取しなければいけないようです。