コウモリは民家に住み着くこともあるけれども、基本的には私たち人間に襲い掛かることもなく、無害にも思えます。
確かに好戦的ではないですが、コウモリの糞を見かけたら注意が必要です。
糞から感染症を発症するおそれもあると言われる、コウモリと病気の関係について調べてみました。
コウモリの糞から病気に?
コウモリの糞には細菌や病原菌が潜んでいます。
もちろん、私たち人間が普通に生活する中で、コウモリの糞から直接感染するリスクというものはそこまで高くはないでしょう。
しかし、コウモリの糞と気付かずに素手で触ってしまったり、あるいは庭先の愛犬や愛猫がコウモリの糞を食べてしまった!という可能性は否定できません。
コウモリが持っている病気でまず挙げられるのは狂犬病です。
庭先の犬などがコウモリの糞を食べてしまった場合、真っ先に心配するべき病気ですね。
ですが、日本では予防接種などで狂犬病は撲滅されたと言われています。
ここ数十年狂犬病の発症例は報告されていませんので、予防接種などを適切に受けた動物であれば狂犬病の心配をする必要はあまりないでしょう。
もうひとつ、コウモリは細菌や寄生虫を持っています。
世界ではヒストプラズマ症という感染症がコウモリの糞から確認されていますが、日本に主に生息するアブラコウモリからヒストプラズマ症に感染したという例は確認されていません。
ですがそれ以外の細菌や寄生虫は複数糞に潜んでいますので、安心はできません。
コウモリの糞から感染症にかからないようにするには
では、具体的な対策はあるのでしょうか。
とにかく、糞に直接触らないこと。
同時に糞は適切に掃除しておくこと。
この二点でしょう。
多くの細菌や感染症の原因を持っているコウモリに直接触れることはもちろんですが、糞にも複数種類の寄生虫が潜んでいます。
それを直接触ってしまうと病気のリスクが高まりますので、掃除をする際などは触らないように。
そして、コウモリは一ヵ所に複数糞を落とす場合もあり、病原菌が集まっていることがあります。
コウモリの糞を見かけたら放置せず、適切に掃除しておくようにしましょう。
まとめ
コウモリの糞から感染症のリスクがあると言われていますが、まだ日本では糞からの感染例は確認されていません。
しかしそれは安全という意味ではありません。
実は糞からの感染という意味では、ネズミの方が危険です。
コウモリの糞と間違えてネズミの糞に触ってしまうと、コウモリよりも厄介な感染症や病原菌に触れることになってしまいます。
違いを確認して、適切に対応しましょう。