ゴリラのイラストを描いたことはありますか?
もしくは描けますか?
あまり詳しく、まじまじと見ることはないかもしれませんが、よく見てみると人間に比べるとゴリラって顔が大きく、頭の上がとがってるように見えるんです。
これは何でしょうか?
何か意味があるのでしょうか?
ゴリラの顔を観察すると、形が気になります。
まず、ゴリラはアフリカの熱帯雨林などに生息しています。
基本的には植物を食事とします。
果物などを特に好んで食べますが、季節的なものや、環境的なもので食料が少ない時は木の葉っぱや、皮、根っこなども食べますし、低地に住んでいるゴリラは日常的に昆虫のアリやクモを食べます。
行動するときの動きに特徴があり、両腕を握りこぶしの様にして地面を突いていくナックルウォーキングを四足歩行で進みます。
体格はとてもよく、筋肉質です。
体長はオス170~180cm、体重は150~180kg。
メスは身長150~160cm体重80~100kgです。
この体を保持するためにオスで一日30kgのも食事を必要としています。
顔の形ですが、この食事内容が密接な関係があります。
今の人間と比べてゴリラはとても大きな顔をしているのです。
これは食物をかむための咀嚼筋がとても発達しているからです。
側頭筋はコメカミ(食べ物をかむときに動きます)あたりにある筋肉で、頭から始まって下あごの関節の前のほうあたりまでに伸びて、下あごの骨を上後ろ方向に引っ張っています。
側頭筋は頭全部を覆っていますので、顔が大きく見えます。
ゴリラは人間と違い食事は植物の固いものをたくさんかみ砕いて毎日食べていますので、それを可能にするにはここまで発達した咀嚼筋が必要なようです。
ゴリラの頭にある突起も気になります。
そして顔だけでなく頭にも人間にはない突起があります。
これも、たくさんの食事をするためにとても必要なものです。
先述しました咀嚼筋ですが、顔全体に覆うようにつけてもゴリラの食事のためには足らないために、さらに頭の真ん中と後ろにT字状に組み合わさった骨の隆起を作ってそこについています。
そこまで強力になった噛む力は現代人の10倍以上といわれています。
まとめ
ゴリラの特徴的なその顔の形と頭の突起は生きるために必要な、噛む力のための咀嚼筋の進化したもののようでした。
それにしても、その噛む力は現代人の10倍以上とは怖いですね。
どんな固いものも嚙み砕けるのでしょう。