水浴びに水を汲んだり、小さな餌を掴んで食べたりと、その大きさに反して割と細かい動きから、大きな動きまで出来るのがゾウの鼻ですが、鼻先はどうなっているのでしょうか?
また、長さもですが気になるのがその重さ。
やはりとても重たいのでしょうか?
では、その気になるゾウの鼻について紹介していきます。
ゾウの鼻の特徴!器用さは鼻先にあった!?
ゾウの鼻の特徴と言えばやはりその器用さ。
鼻先には突起があり(アフリカゾウには上下に2つ、アジアゾウには上部に1つ)、この指状の突起で枝や草を掴んだりします。
鼻孔はふたつあり、最高約8リットルの水を吸い込むことが出来ます。
ゾウはここへ水をいったん吸い込み、口へと運んで飲んでいるのです。
また、ゾウの鼻先にある毛の神経は脳と繋がっていてとても敏感です。
嗅覚も優れており、多くのことを臭いで記憶していると言われるほどです。
これは、ゾウの鼻の裏側には臭いを認識する「嗅覚受容体」の遺伝子が無数にあり(例として、ヒトの5倍、犬の2倍)、遠くにいる相手が敵なのか仲間なのかまで判別できるほどと言われます。
ゾウの鼻の重さってどうなの?
250kgもあるものを、7mもの高さまで持ち上げられるゾウの鼻。
その重さは個体や種類、年齢性別によって違いがありますが、飼育下のメスのアジアゾウで34kgという記録があるのだそうです。
筋肉が発達しているとはいえ、体重に比べるとそこまで重たくないように思います。
それとも、野生のゾウだともっと重たいのでしょうか。
気になりますね。
象の鼻の長さは大体ヒト一人分!?
ゾウの鼻の長さは、普通に立っていても地面についてしまうほどです。
個体にもよりますが、約150cmから200cmと言うのが平均のようです。
体高の平均が3m前後ですから、だいたい体の高さ半分くらいの長さがあることになりますね。
なお、鼻の周囲は前述のメスのアジアゾウで一番太い部分が78cm、細い部分が26cmという記録もあります。
太い所だと、私たち人間で例えると腰くらいの太さがあることになりますね。
まとめ
ゾウの鼻先は、私たち人間で言うと手のひらと同じような役割を果たしているのですね。
餌を食べる以外にも、感情を司る部分でもあるようで、鼻で赤ちゃんゾウを優しく撫でたり、楽しいと鼻もゆらゆら揺らしていたりもするので、とても感情の動きが読み取りやすいなと思います。
また、それだけでなく嗅覚も優れているのは初耳でした。
また、最近だと鼻で絵を描く、なんて芸をやってのけるゾウもいるのだそうです。