動物園やテレビなどで、ゾウの親子や群れが器用に鼻を使って水を浴び、そのあと泥や砂を浴びたりしているところを目にしたことがあります。

そのあとは本来灰色の体が茶色に染まっていて、どこか楽しそうな印象を受けるシーンでもありますが、実はこの砂浴びは遊びだけではなく、ゾウにとって大事な役目を果たしていると言います。

では、「砂浴び、泥浴びにはゾウにとってどんな効果があるのか?」について紹介していきます。

ゾウ 砂浴び 理由

ゾウが砂浴びする理由は?泥パック?!

砂浴びをするゾウは砂を鼻で体にかけたり、砂にあの巨体を横たわらせて、ごろんごろんと転がったりします。

その転がる様や、起き上がろうと左右に体を揺らして勢いをつける様は、なかなか迫力がありますね。

一見すると、ただ遊んでいるだけに見えるこの行動ですが、私たち人間でも美容のために泥パックをする人がいるように、ゾウにとっても砂浴び、泥浴びをすることは肌の保護やケアを目的にしています。

ゾウの皮膚は、こもりやすい熱を逃がしやすくするためにしわが多いです。

しかしそれでいて、とても分厚いその皮膚は、表面にとまったハエもすべて感じ取るくらいとても敏感で、また爪の根本以外には、汗腺がないため直射日光から肌を保護する必要があるわけです。

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そこで、ゾウは普段から火照った体を冷やし、皮膚の乾燥を防ぐために砂や泥を浴びる習性があるのです。

この行動には、ダニや寄生虫を防ぐ殺虫効果や直射日光から肌を守る日焼け止め、肌の乾燥を防ぐ泥パックの効果があると言われており、ゾウもこの砂浴びが大好きです。

飼育下では、砂山を前にしてテンションが上がって、砂をかけたり踏んだりする光景が動物園でもたびたび見られています。

また、爪を綺麗に削る役割もあるのだとか。

なお、砂を鼻で掴んで口もとに持っていく行動が見られることがありますが、これは砂の中に含まれるミネラル分を摂取しているからだとも言われます。

まとめ

砂浴びや泥浴びをしているゾウはあまりにも楽しげで、一見して遊んでいるだけなのかなと思っていましたが、寄生虫駆除や日焼け対策、さらには泥パックも兼ねているとは、意外だったかもしれません。

一見分厚く、表面のキメも粗くとても固いように見えるゾウの肌にも、やはりケアは必要なのですね。

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