民家の軒下に小さい糞が落ちている……
それはもしかすると、ネズミやコウモリが住みついている証拠かもしれません。
鳴き声も似ており、姿を見なければ判断がつかないネズミとコウモリ。
ですが糞を見ることで判別をすることができるのです。
コウモリの糞、大きさはどれくらい?
日本に主に生息しているのはアブラコウモリです。
民家の軒下や屋根を利用して住み着くこともあるので、別名イエコウモリとも呼ばれています。
そんなアブラコウモリですが、身体の大きさは5センチ弱と非常に小柄。
巨大なオオコウモリになりますと話は別ですが、私たちの家に侵入するのはアブラコウモリだけです。
そんなアブラコウモリが民家に住み着いているかもしれない?
その手がかりとなるのが糞です。
ネズミは種類やサイズによって糞の大きさや色もまちまちですが、アブラコウモリの糞の大きさは5~10ミリくらいです。
1センチあれば大きいほうだということですね。
細長い形状をしていて、もしも軒下に複数落ちていたのなら、アブラコウモリの可能性があります。
コウモリの糞はどんな色?
民家にすみつく動物は、ネズミやコウモリの外にヤモリがいます。
ヤモリの糞は白色がかっているのですぐに判断がつくでしょう。
ではアブラコウモリはというと、基本的には黒色です。
糞には食べたものが如実に反映されます。
たとえば、ユーカリのみを食べるコアラの糞が植物特有の匂いを放つことなどは有名な話でしょう。
同様に、アブラコウモリの主食は昆虫であり、雑食ではありません。
ですのでアブラコウモリの糞は黒く、そして他の動物の糞と比べてもろく壊れやすいです。
逆に、ネズミの糞は雑食であるために植物や昆虫が混ざっておりサイズもまちまちですので、コウモリと区別がつくのではないでしょうか。
まとめ
糞から分析をする、というと汚いと考える方がいるかもしれませんが、糞は私たちが考えている以上の情報をもたらしてくれます。
もちろん素人が安易に調べたり、素手で触ることは感染症の恐れもありますので危険ですので絶対にしないようにしましょう。