コウモリは超音波を発して周囲の状況を認識しています。

超音波といっても何も特別な音ではありません。

人間は個人差がありますが20Hzから20万Hzの音を聞き取ることができます。

この人間の可聴域を超える20万Hzよりも高い音を、超音波と呼んでいるだけです。

多くは30万Hzから100万Hzの高周波を出します。

コウモリは1100種以上も存在し、この種の多さはげっ歯類に次いで2番目です。

日本には30種類以上のコウモリが生息しています。

こんなにも多くの種類があるコウモリですが、コウモリの種が違えば、発する超音波も違うのでしょうか。

また同じ種のコウモリでも、出す超音波の周波数に違いがあったりするのでしょうか。

コウモリ 周波数 種類

コウモリが発する周波数の種類

コウモリは種によって、発する超音波の周波数や発生パターンに特徴があります。

日本にも生息しているヒナコウモリは25万Hz前後、同じくヤマコウモリは20万Hz前後の超音波を発しているとされています。

20万Hzなら、耳のいい子供は聞き取れるかもしれません。

都市周辺で最も多く見られるアブラコウモリは45万Hz前後、全国で見られるコキクガシラコウモリはなんと105万Hz前後もの超音波を発します。

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コウモリは同じ種であっても一定の周波数の超音波を発するのではなく、ある程度発する超音波の周波数に幅があります。

周波数の上限と下限がコウモリの種ごとに異なり、その中で複雑なパターンの超音波を使いわけています。

また同志社大学の研究で、コウモリが集団で飛んでいる時にお互いに超音波の周波数を上げたり下げたりして調整し、混信を避けていることが分かっています。

まとめ

コウモリの超音波の周波数は種によってかなり異なります。

そして同じ種であっても発する周波数に幅があります。

確かに、集団で生活するコウモリが全く同じ周波数超音波を発していたとしたら、耳でキャッチした超音波が自分のものか他の個体のものか判断できなくて困ってしまうかもしれませんね。

年をとるとモスキート音が聞こえなくなる、と聞いたことはありませんか?

人間は加齢によってだんだん高音域が聞こえなくなります。

コウモリが発する超音波は、もっとも低い音でも人間にとってはかなりの高周波ですから、コウモリの超音波が聴きたいなら若いうちにチャレンジしてみましょう。

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