日本には四季があり季節によって綺麗な風景を見せてくれますが、外で生活している野生動物にとって冬は生活するには厳しい季節です。

ですから、野生動物たちは工夫をこらし、越冬するために冬眠という手段をとる動物たちもいます。

ではコウモリは他の動物たちと同じように冬眠するのでしょうか?

調べて見ようと思います。

コウモリ 冬眠 時期 場所

コウモリの冬眠の時期

日本のコウモリは現在36種類(絶滅2種を含む)といわれています。

亜熱帯に生息するオオコウモリの仲間は冬眠をしません。

それ以外のコウモリで、日本の冬を過ごすコウモリは冬眠すると見られていますが、詳しいことがわかっているのは私達の近くに住むアブラコウモリ別名イエコウモリだけです。

アブラコウモリ以外の種は数も少なく、コウモリの研究者が日本では少ないこともあって詳しいことはわからないのです。

ですから、コウモリの冬眠についてはアブラコウモリ中心のお話になります。

アブラコウモリは11月頃から冬眠の準備を始めるといわれます。

コウモリは、熊やリスなどと違って食物をたくさん食べて太ってから冬眠に入るのとは違います。

コウモリは、餌量を増やすというよりは低体温・低代謝の時間を増やすことによって脂肪を蓄積すると思われます。

このような仕組みになったのは、秋になるとコウモリの餌になる昆虫が減ってしまうということが原因になっていると思われます。

そうして脂肪を蓄えて、コウモリは冬に体温を下げ冬眠につきます。

しかし、ずっと眠りについているわけではなく周期的に目を覚ましているようです。

動物たちにとって冬は生きていくのに厳しい季節です。

コウモリも同様で良い冬眠場所を見つけられなかった、十分に脂肪を蓄えられなかった等の理由で寒冷地では冬を越せないコウモリも多いと言われます。

しかし、寒冷地ではない都市部のコウモリは冬眠しなくなっているという報告もあがっています。

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コウモリの冬眠の場所

日本のコウモリの冬眠場所は、山や森に住むコウモリは木の洞や洞窟で越冬するようですが、近年は使われなくなったトンネルなどで越冬する姿も見られるようです。

家屋に住むアブラコウモリは、屋根裏や壁の隙間、雨戸の戸袋などで冬眠し越冬します。

まとめ

  • コウモリの冬眠の実態はアブラコウモリしかはっきりわかっていない
  • コウモリは低体温・低代謝によって脂肪を増やし冬眠する
  • ずっと寝ているわけではなく周期的に目を覚ましている
  • 冬眠場所は、木の洞や洞窟、廃トンネル、屋根裏、壁の隙間、雨戸の戸袋等
  • 最近、都市部では冬眠しないコウモリもみられるようになった

ということがわかりました。

アブラコウモリの冬眠の実態ははっきりしているようですが、他の種のコウモリの研究も進んで欲しいものですね。

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