同じほ乳類であり、あまりいいイメージをもたれないコウモリとネズミ。
それぞれ暗い場所に潜んでいたり、汚れの象徴のように扱われることもしばしば。
そんな二種類のほ乳類は、空を飛ぶ以外にも違いがあった!?
その違いについて調べてみました。
コウモリとネズミ、主な違いは
ネズミとコウモリ、その違いは何でしょう?と聞かれて「見ればわかる」「間違えるはずない」と思った方はいませんか?
確かにそのとおり。
ネズミもコウモリも体長が大きいものも小さいものもいますが、最大の違いは、コウモリは両腕を広げて飛べるということでしょう。
その姿を見てしまえばふたつの違いというのは明白というほかありません。
しかし、姿が見えない場合はどうでしょう?
姿が見えなくなると一気にその判別が難しくなるのです。
次の項目で詳しく見ていきます。
コウモリとネズミは鳴き声が似ている
コウモリの鳴き声を聞いたことはありますか?
ネズミはお目にかかる機会がなくても童話などから「チューチュー」に類する音だろうと予想ができますよね。
しかしコウモリは実際に見ることも少なければ、鳴き声を聞くこともそう多くありません。
民家にコウモリが侵入する被害も聞きますが、最初はネズミなのかコウモリなのか判断がつかないそうです。
それもそのはず、コウモリの鳴き声はネズミに似ていると言われているのです。
とはいえ、コウモリは音よりも超音波を含んだ「エコロケーション」で距離などをはかり移動しているため、私たちの耳にも聞こえる周波数で鳴くことはあまりないかもしれませんね。
コウモリとネズミの糞に違いが!?
では姿の見えないコウモリとネズミをどうやって見分けるかというと、糞を見ることです。
今回は日本に広く分布するアブラコウモリを例に挙げて比較をしていきます。
アブラコウモリは体長が5センチ前後と小さい手乗りサイズです。
糞の大きさも5~10ミリくらいで細長い形をしています。
糞を落とす場所はコウモリが住み着いている民家の軒先や屋根の下が多いです。
安全な場所で餌を食べ、糞をするということでしょうか。
アブラコウモリの主食は昆虫ですので、雑食のネズミと比べると糞はもろくなっています。
反対にネズミの糞は種類によって大きさが様々。
いずれも1センチ未満であることが多いですが、食べる餌によって形状も異なっています。
ネズミは雑食であるため、昆虫の他に植物も食べています。
そのせいか、糞からは植物や昆虫が検出され、形が崩れにくいです。
まとめ
コウモリとネズミ、ともに民家にすみついて私たちからすれば迷惑な動物と受け止められることも少なくありません。
しかしコウモリは私たちが日々苦慮している蚊などの昆虫を主食としているため、有益な動物であると考える人もいるようです。