夏、自然豊かな場所でレジャーを楽しんでいるとチクッと言う痛みと共に、患部を見ると血が流れていた、またはすごい痒みに襲われて腫れあがったなんて経験はありませんか?
それ、夏の厄介な昆虫・アブの仕業です。
蚊に刺されたときよりも強烈な痒みや痛み、そして腫れがアブに刺されたときの特徴なのですが、どうしてあんなに痒いのでしょうか?
今回はアブに刺されたときの痒みの原因について調べて行きたいと思います!
アブに刺された!そのかゆみの原因とは?
蚊はアブのように吸血するために刺すとは言ってもその痛みは全く感じません。
しかしアブに刺される場合は少し違っていて刺すと言うよりも噛みつかれるという表現の方が正しいと言えます。
アブはその鋭い刃物のような口を使って皮膚にあえて傷つけてそこから流血してくる血を吸血しているのです。
激痛を過ぎると襲うのは『痒み』ですが、痛みも痒みもどちらも大切な皮膚感覚で、特に痒みと言うのは体内で感じることはなく外側から何かの刺激を与えられるとそれが痒みとなって脳に伝達される神経の反応です。
アブは皮膚を傷つける際に、刃物のような口から患部に自身の持つ毒素(ヒスタミン成分)をインサートさせています。
それが異物による刺激となるため、痒みが起こるのです。
その後はそのアレルギー反応によって噛まれた箇所は腫れあがり熱を持ちます。
そしてまた痒みが増していくようになるのです。
そこで痒いからと言って掻いてしまったらどうなるでしょうか?
掻くことによって一時的には痒みは落ち着くかもしれません。
しかしその後に襲うのは掻いたことによる痛みです。
患部は傷を負った状態で、そこを掻くことによってさらに状況を悪化させ皮膚トラブルとさらに悪化させる原因となります。
わずかな刺激であっても、それに反応してさらなる痒みの悪循環を引き起こしてしまうのです。
アブに噛まれた際にはまず、患部を水で洗い止血、その後は冷やして痒みを沈め、腫れを抑えさせるようにしましょう。
また痒みを沈める抗ヒスタミン成分、炎症を抑えるステロイド外用薬を塗り、応急的な処置を行い、その後は病院に受診することをお勧めします。
アブに噛まれた際は早期の応急対応をすることによって『とびひ』などの皮膚の二次被害を回避できます。
まとめ
今回はアブに噛まれたときに感じる強い痒みの原因について調べてきました。
その刃物のような口で皮膚を傷つける際にアブは患部に毒素(ヒスタミン成分)を入れて、外側からの刺激・異物に反応した体が痒みとして脳に伝達して起こります。
アウトドアなどに出かける際には、アブによる被害を受けやす環境になると言うことを忘れず、早期の応急処置ができるように備えておく必要がありますね。