暖かくなってくると、虫刺されに悩まされる季節になります。
服の上から刺されたり、蚊にしては痒みがひどくなかな治らないとしたら、それは実はダニに刺されているのかもしれなせん。
そこで今回は、人を刺すダニの種類とその症状をまとめてご紹介したいと思います。
人を刺すダニの種類と症状は?
では、まず人を刺すダニの種類についてご紹介しましょう。
屋内の生息する代表格のダニは「ツメダニ」です。
他の種類のダニと同じく、高温多湿の場所を好み、戸建てよりマンションなどの気密性の高いところに多くいます。
絨毯や畳、布団、時には家具の裏側といった通気性の悪い湿気が溜まりやすい場所は、気を付けたいです。
薄いオレンジ色の体で、梅雨時期と秋口あたりが多発しやすいです。
刺された時の症状は、刺されてから5~8時間後くらいから腫れと痒みが出現し、2日目がピークで1週間ほど痒みが続きます。
同じく屋内で人を刺すダニとして、「イエダニ」がいます。
小動物に寄生する特徴があり、その動物が屋内へイエダニを運び込みます。
大きさは0.6~1.0mm、普段は薄い灰色の体色ですが吸血後には体が大きく膨らみ赤黒くなり、肉眼でも確認できるほどです。
イエダニは個人差がありますが、刺された直後から2日目にかけて激しい痒みが出てきます。
刺された部位を中心に最大2センチ程の紅斑ができ、水ぶくれになり、痒みはこちらも1週間ほど続きます。
蚊のように一回刺すのではなく、何度も刺す特徴があり、そのためとても強い痒みのせいで掻き傷から「とびひ」になることも。
イエダニに刺された時は、市販の虫刺され薬などを使い、早めに炎症を抑えるようにしましょう。
屋内のダニと違い屋外にいる「マダニ」に刺された場合、一番心配なのはマダニが媒介する感染症を発症する危険性があることです。
マダニの感染症には、重症熱性血小板減少症候群、ライム病、日本猩紅熱などあり、どれも重症化しやすいため注意が必要です。
マダニに刺されると、痛みと痒みを伴い赤く腫れ上がります。
よく見ると、マダニが吸血中なら皮膚に食い込んでいるのがみえるはずです。
マダニは1週間以上も吸血する事があるので、刺されたことに気がついた時は皮膚にマダニがついている場合があります。
この時、無理に引き抜こうとしてはいけません。
無理に引き剥がすと、体の一部が皮膚の中に残ってしまうこともあり、感染の危険が高まりますので、いち早く皮膚科に受診して適切な処置をしてもらいましょう。
まとめ
ということで、人を刺すダニについて簡単ですがご紹介してきました。
身近にいる害虫の一つですが、種類によっては重篤な健康被害を起こす可能性もありますので、刺された場合は適切な処置をするよう心がけてください。