夏はアウトドアに最適なシーズンです。

キャンプに登山、川遊びなど、夏休みを利用してお出かけになる方もいらっしゃるかと思いますが、そこで気をつけなければいけないのが虫刺されの被害です。

特にアブは、山や川などの湿った場所によく生息しており、頻繁に被害に遭いやすい虫の一種です。

ところで、アブに刺されると、蚊に刺されたときには比較にならないほど腫れあがると思いませんか。

これは、アブと蚊では人を刺す方法が全く異なっており、その差によるところが大きいのです。

今回は、アブが吸血するときに何が起こっているのか、その仕組みについて解説していきたいと思います。

アブ 刺す 噛む

虻は「刺す」のではなく「噛む」

アブが人の血を吸うときは、蚊のように口の針を刺して血をすうのではなく、アゴを使って皮膚を噛み切り、そこから出てきた血を吸います。

なので、アブに「刺された」というよりも「噛まれた」というほうが、ニュアンスとしては正しいのです。

蚊の口の太さはおよそ80マイクロメートルと非常に細く、のこぎりのようにギザギザしているので、刺す時に皮膚と接触する面積が非常に少ないため、蚊に刺されたとしても痛みは全くありませんが、アブの場合は皮膚を食いちぎってしまうため、噛まれた瞬間にチクッとした痛みが走り、噛まれたのだとすぐにわかります。

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このように、蚊とアブでは吸血のしくみが全く違うので、その後の炎症の大きさもだいぶ違ってくるのです。

ちなみに、アブに噛まれたときも、蚊と同様に傷口からかゆみの元となる成分を注入されています。

これを放置してしまうと、のちのちかゆみや痛み、腫れなどの炎症のもとになりますので、アブに噛まれたことに気づいたときは、素早い処置が大事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。アブも蚊も同様に人の血を吸う生き物ですが、そのやり方はずいぶん違うものでした。

アブは人や家畜などの皮膚を噛み切って出血させ、その血を吸います。

言葉にしただけでも痛さが伝わってきますよね。

山や川などにお出かけの際は、アブに噛まれる可能性があることを忘れずに、虫除けスプレーなどを塗布するなどして、自衛するように心がけてくださいね。

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