ヤギというと、みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?
白くて、口周りにちょろっとヒゲがあって、のんびり草を食べている…的な感じでしょうか。
家畜としてのヤギはそんな姿ですが、ツノが伸びると見た目も凛々しいですよね。
今回は、ヤギのツノについてご紹介していきます。
ヤギはツノが折れるとどうなるのでしょうか?
立派なヤギのツノは、形も個性的で面白いですね。
そんなヤギのツノですが、カンタンに説明すると「頭蓋骨」の一部なのです。
頭蓋骨から生えている骨に革のような組織が巻き付いている状態で、芯になっている骨には神経や血管が通っているので、これが折れたとなると出血と激しい痛みを感じます。
折れた部分は人で言う「ツメが剥がれた」状態なので、周りの毛を剃って、傷口をイソジンやヨードチンキで消毒、家畜のヤギは酷ければ動物病院で抗生部質の注射をすることも。
大きくなるとツノも大きくなり事故の原因となったりしますし、折れた時に重症化することも考えて、家庭で飼育する場合は安全のため生後1~2週間くらいで除角を行います。
角が生えてくる頭部の毛が渦巻になっていて、生後1週間くらいでツノの突起を確認できますから、早い段階で除角を行えば、出血も少なくすみ、傷も早めに治ります。
苛性カリを塗る方法がありますが、一般的には電気コテで焼き切るのが一番確実なようです。
仕方ないこととはいえ、除角する人間も、されるヤギもお互い辛いですね。
ヤギのツノは折れても生え変わりません
さて、草食動物に生えているツノですが、種類によって様々なのですよ。
鹿は毎年晩秋にはツノを落として、翌年の春に新しくツノが生えてきます。
反対にヤギや羊、牛は一度生えてきたツノを一生使うのです。
ですから、ヤギのツノは折れてしまえば、もう二度と生えてきません。
上でもお話しましたが、ヤギのツノは言わば「骨」ですから、折れてしまえば再生はしないのです。
まとめ
少々痛々しいお話になってしまいました。
ヤギのツノは骨と同じで体の一部分であり、折れたら生え変わらないのです。
頭突きをして危険だからといって、ツノを取ってしまわないといけないのは少し残念ですね。