皆さんは、ヒツジとヤギの違いをご存知でしょうか?
見た目では本当に良く似ている「ヒツジ」と「ヤギ」、それぞれの特徴について簡単にまとめてみました!
ヤギとヒツジの見分け方、ココを見るとわかります!
まず生物学上のお話ですが、ヤギとヒツジは両方共「ウシ科ヤギ亜科」に属しています。
ヤギは「ウシ科ヤギ亜科ヤギ属」、草以外に木の葉や木の芽を好んで食べる生活をしています。
見た目の特徴は、顔は三角錐の形、尻尾は短めで上向き、あごにヒゲが生えています。
ツノが少し湾曲して後ろ側に向かって伸びていて、断面は四角かひょうたん型、無角が優性遺伝です。
好奇心旺盛で、活発、尚且攻撃的な面もあり、安易に近づくと危険なことも。
ヤギは「山羊」と書くように、高い所を好み良く動き回るのはこの性格故かもしれませんね。
オスは尾の下部に強い臭いを出す尾下腺があり、その臭いは猛烈だそうです。
それから、ヤギのミルクやチーズは芳醇な香りと風味があり、牛乳よりも消化性に優れているといわれていて、多くの人々に好んで食べられています。
ヒツジは「ウシ科ヤギ亜科ヒツジ属」です。
ヒツジはヤギと違って、草以外の食べ物を消化することがでないため、草だけを食べて生活しています。
顔は鼻筋の真ん中がやや盛り上がった円筒形、ツノは渦を巻き断面は三角、オスは有角が優性遺伝・雌は無角が優性遺伝です。
一般的なヒツジは毛がモコモコと生えていて、その毛は羊毛(ウール)と呼ばれ、保温性と保湿性に優れています。
性格は温厚で臆病、大人しく平坦な場所を好むのは、ヤギとは正反対ですね。
放牧地帯では、このヤギとヒツジの性格を利用して、ヒツジの群れにリーダーとしてヤギを混ぜて、そのヤギを人間がコントロールすることで群れ全体をまとめる方法がよくとられているのだとか。
ヤギ肉とヒツジ肉の味と特徴は?
ヒツジはラムやマトンと呼ばれて、ジンギスカンでよく食べられますよね。
でも実はヤギの肉もヒツジと同じようにラムやマトンと呼ばれていて、同じような料理に使用されるのですよ。
さて、このラムとマトンは何が違うのでしょう?
ラムは生後12ヶ月未満で永久歯が生えていない個体の肉です。
生後2年未満で永久歯が生えている個体はホゲット、生後2年以上の肉がマトンと呼ばれます。
ヤギの肉の色は、淡赤色で独特の臭みがありますが羊肉ほど強くないのが特徴です。
マトンやラムは栄養価が高く、脂肪燃焼効果のあるカルニチンが多く含まれているのでダイエットにも向いているようですね。
まとめ
簡単に見分け方をまとめると次の3点になります。
- 尾の形が短くピント跳ね上がっていたらヤギ、長く垂れ下がっていたらヒツジ
- オスが強い臭いを発しているか?
- ツノの断面の形
ヤギとヒツジの肉は両方共、ラム・マトンと呼ばれていて、独特の癖がありますが栄養価が高く健康に良い食べ物であるということですね。
手に入る機会があれば、食べてみるのも良いかと思います!