テレビや映画で見られるように、羊は集団で生活します。
時々付いて行かずにマイペースに行動する羊もいますが、シープドックの働きで群れに戻ります。
羊が集団生活する理由・仲間意識の強さなど、羊の習性についての情報をお届けします。
羊ってどんな習性がある?仲間意識は強いの?
羊は毛が伸びると大きく見えますが、重さ5kg程の全体の毛を刈ると体は比較的小さめです。
角を持つ品種もあれば、持たない品種もあります。
そして草だけを食べる草食動物の羊は、集団で他の動物を襲って食べる事はありません。
したがって羊を食べようと襲いかかる別の動物が襲いに来たら、逃げる事しか防御方法がありません。
足が速い動物ではないので、狙われたらやられてしまいます。
このように羊が群れで生活する理由は、生き延びるためです。
トラやライオンのように強い肉食動物に狙われても、100頭の羊の群れを全部1回でまとめて餌にはしません。
羊がどんなに大きな集団をつくっていても、そこで犠牲になるのは1頭だけです。
そして襲ってきた猛獣が捕獲した獲物を食べている間に、生き残った羊たちは遠くまで逃げる事ができます。
こうして集団生活を送る羊はとても気が弱い性格で、群れの中から引き離されると強いストレスを受けます。
そしてストレスを受けるとパニックに陥り暴れます。
こうした性格などから羊は頭が悪いと思われていますが、実は思っているよりも本当は賢い動物です。
IQは牛と同じレベルで、他の羊の顔を記憶できると言います。
そしてどんなに複雑な迷路に追い込まれても毎日入ると迷路の道順を覚え、どんどん脱出までの時間を短縮していきます。
先ほど書いたように、羊は他の羊の顔を覚えられます。
もしも一つの大きな牧場にそれぞれ違う3つの群れの羊を一緒に放した時、最初は戸惑いながらも違う群れの羊たちと一緒に牧草を食べます。
しかし空腹が満たされて昼寝をするときには、もともと同じ群れで暮らしている羊たちが集まって3つのグループを作ってそれぞれ一緒に昼寝をします。
そして種類の違う羊をごちゃまぜにすると、同じ品種同士が集まって一緒に行動するようになります。
このように、羊は仲間意識が強い動物だとわかります。
まとめ
羊には集団で固まって行動する習性があります。
その理由は、羊が狙ってきた猛獣から身を護り逃げ延びるためです。
しかし羊は集団なら何でもいいわけではなく、そこにはちゃんと同じ種類やグループで集まる習性もありました。
別の羊の顔が見分けられそれを覚えることができる羊は、とても仲間意識が強い動物です。