冬になってくると、草原や森林などで暮らしている鹿たちは食べられる植物も減ってきます。
さらに気温も下がってくると、野生の鹿たちはどのように過ごし寒さを凌いでいるのでしょうか。
野生の鹿の冬の寒さの凌ぎ方について紹介していきます。
鹿の冬の過ごし方について
11月の寒いある日、たくさんの落ち葉に埋もれた奈良県の鹿がテレビやSNSで「枯葉ゴタツ」を開発した話題になったようです。
鹿は寒い冬になると夏ほど活動をしなくなり、体力を消耗しないようにじっとしていることが多くなります。
草原や森林には植物が少なくなり食べるものが減ってくるからです。
自分の身や母鹿の場合には小鹿の身を守るため、夏の間にたくさんの植物などを食べ体に脂肪を蓄えておきます。
冬になると脂肪を使いつつ寒い中エサを探し、春まで生き延びるため一生懸命暮らしています。
雪が降り積もると食料不足になる事もあるのでとても大変です。
野生の鹿は、日の出前と日没直後の薄明るい時間帯に活動します。
鹿の行動範囲は狭く、0.5~2平方キロメートルほどと言われています。
この範囲内で休憩を取りながら食べられるものを探しているのです。
鹿が寒さを凌ぐために行うこととして夏用の涼しい毛を、中が空洞になった冬毛に変えていきます。
冬毛は空気を逃がさずコートのようなもので、森林の溶け込む事ができる色になり外敵から身を守る事ができます。
体力を消耗しないように、風の当たらない場所や洞窟のような場所に身をひそめ、群れで体を寄せ合っていることがあるようです。
野生の鹿の場合には、環境に合わせて寒さを凌ぎ、冬を過ごし暖かくなる春を待っているようです。
まとめ
鹿は寒さを凌ぐため夏毛から冬毛に代わります。
毛が抜け替わることで、体温をたもち体力が落ちないようにしています。
寒くなるとエサも少なくなりますが、食べられるものを探し暮らしています。
不足するエネルギーは夏のうちに貯めた脂肪を使い暮らしています。
冬になるとエナルギーをあまり使わないようにじっとしていることが増えてきます。