タヌキは、ネコ目イヌ科タヌキ属に属している野生動物で、日本にいるタヌキは日本産固有種のホンドタヌキといわれています。
日本では古くから親しみのある野生動物で、昔話や民話などの頻繁に登場します。
その中で描かれるタヌキは茶褐色のずんぐりとした体型、黒い顔に黒い足、そしてフサフサとした縞模様の長い尻尾を持っていますが、実際のタヌキは一体どのような姿をしているのでしょうか。
実はタヌキの尻尾は細い?
タヌキの姿を想像すると、丸い顔に丸いすんぐりとした体、短く黒い足、そして顔にはあの特徴的な黒い模様があり、尻尾はといえばフサフサに太い縞模様の大きな形を思い浮かべるかたが、ほとんどではないでしょうか。
実際には、こうしたイメージは古くから描かれてきた絵やイラストなどのイメージであり、本来のタヌキは親しみやすい姿かたちをしているとはいっても、少し違う姿かたちをしています。
では、実際のタヌキの尻尾も太いのでしょうか。
タヌキは季節によって夏毛と冬毛が生え変わります。
冬毛のときは、確かにフサフサとしていかにもタヌキの尻尾といった印象ですが、夏毛の場合は本来の細い尻尾の特徴がはっきりし、イメージとは全く違うものになります。
タヌキに尻尾にははっきりした縞模様があるわけではない!
実は細かったタヌキの尻尾ですが、ではあの特徴的な縞模様はどうなのでしょうか。
タヌキの尻尾といわれてイメージするのは、あのフサフサとした縞模様の尻尾ですが、では実際のタヌキはどうかというと、縞模様がはっきりしているタヌキはほとんどといっていいほどいないのが実情のようです。
冬毛のときには確かにフサフサとした尻尾になりますが、それでも縞模様がはっきりしている訳ではありませんので、縞模様のイメージはタヌキに姿が似ているアライグマの尻尾のイメージと、勘違いしてしまっているのかもしれません。
まとめ
タヌキは、古くから日本人に親しまれてきた野生動物ですが、その姿かたちは絵本や昔話などの絵で見る機会が多く、またアライグマなどのタヌキに似た動物のイメージも混同してしまい、実際の姿とは大分違ったイメージを覚えられてしまっているのかもしれませんね。