タヌキは、極東を中心に世界的に分布している野生動物で、日本に生息しているタヌキは日本産亜種のホンドタヌキと呼ばれています。
ホンドタヌキ以外のタヌキは、もともとロシア、中国、朝鮮半島などに生息していましたが、現在は徐々に生息域を広げヨーロッパの各地にも広く生息しています。
そのようなタヌキですが、では日本以外ではどのような呼びかたをされているのがご紹介します。
目次
タヌキは韓国語でなんと呼ばれているのか?その意味は?
韓国では、タヌキのことをノグリといい、日本語の「タヌキ」と同じでネコ目イヌ科タヌキ属に分類されている野生動物を意味しています。
日本では、基本的にタヌキというとホンドタヌキのことを指しますが、韓国の場合は、極東を中心に分布しているタヌキを指します。
タヌキは英語でなんと呼ばれているのか?その意味は?
英語では、タヌキのことをraccoon(ラクーン)といいます。
但し、日本語や韓国語とは違ってタヌキだけではなく、アライグマも同様にraccoon(ラクーン)と呼ばれています。
英語でタヌキだけを表現する場合は、raccoon dog(ラクーンドッグ)と表し、アライグマと区別しています。
なぜ、欧米ではアライグマと同様の表現がされているのかいうと、もともとタヌキは欧米には生息しておらず、北米原産のアライグマが先に生息していたからのようです。
タヌキは「アライグマに似た動物」として認識されているため、raccoon dog(ラクーンドッグ)と呼ばれています。
タヌキはイタリア語でなんと呼ばれているのか?その意味は?
イタリア語では、cane procione(カーネ・プロチオーネ)といいます。
cane(カーネ)が犬、procione(アライグマ)を表しており、タヌキは「アライグマイヌ」という意味を持っています。
もともとタヌキは、欧米に生息していない野生動物のため、英語の表現と同様に姿かたちの似ている野生動物の名前を使った表現がされているようです。
タヌキはラテン語でなんと呼ばれているのか?その意味は?
ラテン語では、Nyctereutes procyonoides(ニクテレウテス プロキオニデス)といいます。
現在、ラテン語を公用語としている国は無く、学術書などの記載などに使われるのみとなっています。
ですので、このNyctereutes procyonoides(ニクテレウテス プロキオニデス)はタヌキの学名として使われています。
タヌキは中国語でなんと呼ばれているのか?その意味は?
中国語では、タヌキ(リィ)といいます。
タヌキはもともと中国に生息している野生動物であるため、タヌキを指す言葉があります。
もともと日本における漢字は、中国から伝来したものであるため、同じタヌキという字となっているようです。
但し、日本では「タヌキ」と発音し、中国では「リィ」と発音されています。
タヌキはフランス語でなんと呼ばれているのか?その意味は?
フランス語では、blaireau(ブレロー)またはblaireau japonais(ブレロー・ジャポネ)、他にchien viverrin(シヤン・ヴィヴラン)などと呼ばれています。
ブレローはタヌキを意味し、ブレロー・ジャポネは日本のタヌキといったところでしょうか。
もともとはフランスにも生息していなかったタヌキですが、フランスではタヌキを指す言葉があるようです。
但し、シヤン・ヴィヴィランのシヤンは「犬」を表していることを考えると、やはりそもそもは似た動物で表現していたのかも知れません。
まとめ
各国ごとのタヌキの呼び名は、もともと生息していたのか新たに侵入してきた外来種なのかによって、表現の仕方がそれぞれ異なっていますが、タヌキを別の似た動物で表現している国でも、「犬」や「アライグマ」で表現しているところは共通しているのが面白いところですね。