草だけを食べて生きている、草食動物の羊。
草はどのような種類を食べているのでしょうか?
本当に草だけで生きて行けるのか、またその食べる量はどれだけの物なのか?
今回は羊が食べる草やその量・食べ方にポイントを絞って調べてみました。
羊はどんな草を食べる?食べる種類は決まっている?
ウシ科ヤギ亜科に属する羊は同じヤギ亜科のヤギのように、木の皮や芽を餌にしません。
飼育されている羊は飼料も食べますが、基本的に草だけを食べます。
羊を飼育すると時、栄養状態に合わせて飼料(油かすやトウモロコシなど)を与えることがあります。
その他に、羊のエサのために育てた牧草を与えます。
しかしこれだけを食べるのではなく、羊は放牧すると、自然に生えている草を食べます。
基本的にどんな草でも食べますが、味の違いがわかる羊は自分の好みの味の草を集中して食べます。
そして中には毒を持つ草も生えていますが、他の草がある限り羊は毒のある草を食べる事はありません。
羊の草の食べ方について
羊は草ならだいたい何でも食べ、自然に生えている草でも育てた牧草でもどちらも大好きです。
ヤギと違って木の芽などを食べず、土に生えている草だけを食べます。
大人の羊は歯を32本持ち、その内8本が人間の前歯にあたる門歯ですが、全て下顎にあります。
羊には上顎には歯が無く歯茎だけがあり、犬歯もありません。
羊は上顎の硬い歯茎と下顎に揃った前歯で、草を噛んで食べます。
そして上唇が左右に分かれていて開くので、その構造を器用に使って短い草や新芽などを上手に食べます。
羊と同じく放牧で自然に生えた草を食べる牛は、草の葉っぱを摘んで食べます。
しかし羊はこの上唇を利用して新芽や草の根まで食べられます。
牧草が少ない地域でも羊は生きて行けますし、雑草が生い茂った野原に放しておくと、草むしりをしてくれます。
羊が草を食べる量はどれくらい?
羊は体が大きく見えますが、草しか食べない草食動物です。
体を丈夫にして立派な羊毛が伸びるためには、草を少ししか食べないような事はありません。
かなりたっぷり食べます。
羊が食べる草の量は、仔羊でも1日5kg、大人の羊は1日10kg以上食べます。
これだけの量を群れで暮らす羊前部に与えるためには、放牧にするならかなり巨大な牧場に草いっぱいにしておかなければ足りません。
羊が栄養不足にならない為に、育てた牧草と人工飼料も餌に加えて健康を維持させます。
まとめ
羊が食べる草の種類や食べ方などについてまとめました。
羊は木の芽や皮は食べませんが、短い草を根っこごと食べます。
前歯が下顎にしかないのですが、上顎には硬い歯茎と左右に分かれる唇が付いていてそれを利用して食べます。
したがって羊を好きなように自由に放し飼いにすると、翌年には新しい草がほとんど生えなくなります。
草を食べる羊は、1日に10kgもの草が必要です。
飼育する羊の栄養不足を防ぐには、牧草や人工飼料もまぜて十分に食べさせなければいけません。