皆さんは黄昏時にコウモリが羽ばたいているのを見たことがあるでしょうか?
多分多くの人が目にしているのに気が付いていないだけではないでしょうか?
コウモリは、皆さんが思っているより多分身近な野生動物です。
では、そんな身近なコウモリを保護した場合はどうすればいいのか調べて見たいと思います。
野生のコウモリを保護した場合は
コウモリは、鳥獣保護管理法という法律で保護されています。
ですから勝手に飼育はできません。
鳥獣保護法とは、《指定の野生動物を捕獲・保護した場合、その生物の生態系が乱れて絶滅に瀕したり、国民の生活や健康、地域事業の発展に影響が及びかねるので捕獲してはいけません》という法律です。
鳥獣保護法を無視して野生の鳥獣を無断で捕獲・飼育した場合は、以下のような罰金が課せられます。
鳥獣保護法においては、鳥獣を狩猟鳥獣とそれ以外の鳥獣(以下保護鳥獣)とに区分し、後者については、その捕獲(殺傷を含む、以下も同様)を原則として禁止し、これに違反する者は1年以上の懲役、または50万円以下の罰金に処することにしている。
しかし、怪我をした鳥獣保護は認められていて、一定の期間保護を認められます。
ですから、コウモリの赤ちゃんや怪我をしたコウモリを保護する場合は国、または、地方公共団体の鳥獣行政事務担当職員(出先の機関の職員を含む。)、鳥獣保護員その他特に必要と認められる者に連絡をとり許可を得なければいけません。
具体的には、最寄りの市役所や区役所、近くに環境管理事務所がある場合はそちらに連絡をしてください。
コウモリを保護する場合には、必ずゴム手袋などを装着し素手で触れないようにしてください。
コウモリを掴む際に噛みつかれる恐れがあるため、ゴム手袋の上から軍手をして二重に装着しておけば安心です。
コウモリは、シラミやダニなどの寄生虫が生息している可能性が高く、素手で触るのはとても危険です。
コウモリに住み着いている害虫は、強烈な臭いを放つコウモリトコジラミや、人間の目でもわかる大きさのコウモリマルヒメダニです。
コウモリトコジラミは、カメムシのような臭いを放つほか、噛まれると噛まれた部位が腫れ痒みに襲われます。
コウモリマルヒメダニも噛まれると痒みが表れます。
また、コウモリの体内にはカビ菌などと言った有害微生物も存在しています。
そのため、糞などは様々な感染症の原因となる微生物が含まれている可能性があります。
コウモリは、哺乳類のため人や獣など共通の感染症を引き起こすウィルスを持っている可能性が高くなります。
コウモリを触る際は充分な注意が必要です。
最終的に保護したコウモリは自然に返すことになります。
まとめ
コウモリは野生動物ですから、勝手に捕獲してはいけません。
しかし、怪我等による一時的な保護は認められています。
保護する場合には素手でさわらず感染症や寄生虫に注意しましょう。
保護の連絡をした後は、担当の職員さんの指示に従ってコウモリを保護してください。
最終的には自然に返すことになると思います。