コウモリは1100種以上も存在し、そのうち日本には30種以上のコウモリが生息しています。
日本に生息するコウモリの中には、人間の家に住み着いてしまうものもいます。
コウモリが家の天井裏などに住み着くと、コウモリの足音が気になったりフン害を受けたりととても迷惑です。
コウモリには蚊や蛾を食べてくれる益獣としての側面もありますが、迷惑を被る住民にとっては立派な害獣です。
家の天井裏に入り込んでしまったコウモリを撃退したい場合、私たちはどうしたらいいのでしょうか。
コウモリを周波数で撃退
罠を仕掛けて退治してしまいたいところですが、コウモリを捕獲したり処分したりすることは禁止されています。
コウモリは鳥獣保護法で守られているのです。
ですから住み着いたコウモリを傷つけずに追い出す方法を考えなければなりません。
コウモリを撃退するための商品はいろいろありますが、その中から超音波発生器を使うことを想定してみましょう。
超音波発生器は名前の通り超音波を出す商品です。
コウモリは超音波を出して周囲の状況を把握しています。
この生態を利用して、コウモリの超音波の周波数と同じ帯域の周波数を出し、コウモリを混乱させ撃退します。
安いものは1500円程で購入できます。
コウモリが嫌いな周波数
コウモリの超音波の周波数は、種によってかなり違います。
具体的には、ヒナコウモリは25万Hz前後、ヤマコウモリは20万Hz前後、都市周辺で最も多く見られるアブラコウモリ(イエコウモリ)は45万Hz前後です。
せっかく超音波発生器を設置しても、撃退したいコウモリの超音波の周波数と異なる場合は効果がありません。
まずは家に住み着いてしまったコウモリの種類を調べる必要がありそうです。
また、超音波発生器からでる超音波に慣れてしまい、撃退に失敗したという話もあります。
これは超音波発生器に慣れたというより、コウモリ自身の超音波の調整能力がはたらいた結果ではないかと思われます。
コウモリは集団で飛ぶ際に他のコウモリが出す超音波との混信を避けるため、お互いに超音波の周波数をわずかにずらして調整します。
ですから、慣れたのではなく超音波発生器から出る超音波と自分の出す超音波の周波数を微妙にずらして、混信しないようにしたのではないでしょうか。
まとめ
コウモリが嫌う周波数を使って撃退するのは、なかなか難しそうです。
超音波発生器以外にも、コウモリを撃退する為の商品はいろいろあります。
例えば忌避スプレーや錠剤の忌避剤、コウモリの侵入口を塞ぐ為の金網などです。
自分で一通り対策をしてみて、それでもやっぱりコウモリを追い出せなかった時には、専門の業者にお願いしたほうがいいかもしれません。