皆さんは、コウモリを見たことがあるでしょうか。
コウモリは都市部にも多く生息し、夜になると屋外を飛び回るため、実際に目にしたことがある人も多いでしょう。
暗闇を飛び回るコウモリですが、実は目が見えないという話もあります。
これは本当の話なのでしょうか。
本当だとしたら、コウモリは何を頼りに飛び回っているのでしょうか。
今回はコウモリの視力に関して、まとめてみたいと思います。
コウモリの目は見えない?
結論から言えば、目が見えるコウモリもいますし、目が見えないコウモリもいます。
この世界に存在するすべてのコウモリが、視力を持たないというわけではないのです。
世界には、1000種類ものコウモリが存在していると言われています。
日本には、30種類程度のコウモリが生息していますが、その中でもアブラコウモリが多く生息しています。
アブラコウモリのような小型で夜行性のコウモリは、視力の悪いものが多く、中にはほとんど目が見えないコウモリも存在します。
逆にオオコウモリのような大型のコウモリは、昼行性で視力が発達している種が多いです。
オオコウモリは目も大きく、耳が小さいという特徴があり、容姿が可愛らしいのでペットとして飼育している人もいる人気のコウモリです。
目が見えないアブラコウモリのような種は、超音波を頼りに生活しています。
周りの状況を超音波により感知し、餌である獲物の位置や大きさを把握し、捕らえることができるのです。
この超音波を利用する能力は、エコーロケーションといい、反響定位とも呼ばれています。
コウモリのコミュニケーションにも、このエコーロケーションが使われていると言われています。
まとめ
今回は、コウモリの視力についてまとめてみました。
世界には視力発達しているコウモリも存在するようですが、日本で最もよく見かけるアブラコウモリは、目が見えない部類のコウモリになるようですね。
それでも、いとも簡単に夜の闇の中を障害物にぶつからずに飛び回るのですから、生物の生態とは面白いものです。
視覚を頼りに生活している我々人間からしたら、超音波などまさに異次元の超能力のようなものですが、できることなら一度体感してみたいものです。