羊は牛と同じように、胃が4つあってそれを利用して食べた餌の栄養の吸収や消化をします。
そして飼育された羊は羊毛やミルクで役に立ち、生後間もなく食用として出荷される羊もいます。
そのようにあらゆる用途で活躍する羊は、健康に育てるためにエサの管理にも十分注意しなければいけません。
今回は羊のエサに注目してみました。
羊の餌の種類は何がある？
羊は草を食べる草食動物で、1日に何十キロもの草を食べます。
放牧で多数の群れを成した羊たちを育てるには、草の成長がとても良くなる土や日照などの自然環境が必要です。
そして広大な敷地が無ければ草が数日でなくなってしまします。
何かの目的で飼育している羊は、その用途によって栄養管理が必要です。
そして繁殖期に入っているメスの羊にも産まれてくる子羊の健康のためにたくさんの栄養を与えなければいけません。
そうすると自然に生えた草だけでは餌は不十分です。
まず、羊が食べるエサは先ほどにも書いた自然の草があります。
それぞれの羊によって好き嫌いはありますが、あらゆる種類の草を食べます。
木に出てきた芽は食べませんが、地面に生えた短い草と一緒に生えている新芽は食べます。
そして自然の草と同じようなもので、栽培された牧草もあります。
自然の草や栽培された牧草の他に、飼育のために育てた粗飼料があります。
これは乾燥粗飼料と多汁粗飼料があり乾燥の方は乾草類・わら類・穀類が使われ、多汁の方は青草類や根菜類・葉菜類が使われます。
もう一つあるのが濃厚飼料ですが、不足した栄養分の補給を目的に使われます。
ここには穀実類・ぬか類・油かす類などが配合されます。
魚粉のような動物質飼料も使われます。
更にミネラルなどが不足している時は、ミネラルやビタミンが配合された特殊飼料が使われることがあります。
まとめ
羊のエサについて紹介しました。
羊は基本的に草だけを食べて生きて行きます。
放牧で食べるのは自然に生えた雑草で、それと一緒にエサのために栽培された牧草も食べます。
羊の大きな体を維持するには大量の草が必要です。
しかし食用目的で飼育する時など徹底した健康管理が必要な場合、草だけでは栄養が足りない場合があります。
その時は人工的に作られた粗飼料や濃厚飼料を与えて、不足している栄養素を取り込めるように工夫します。
