動物園で観察してみると、象はあの長い鼻で草などを掴んで、口へ放り込んだりしているのを目にします。

人間で言うと手や腕のように、しなやかに動いていてとても器用で驚かされますね。

なぜあそこまで長くなったのか、どうして脚や他の部分ではなく鼻が発達しているのかが気になります。

では、象の鼻が長くなったのは何故なのか、その理由を紹介していきます。

象 なぜ 鼻が長い

象の鼻が長いのは何故?その理由は大きな体にあった!

象の祖先は元々ジャングルや森林など、湿地帯に住んでいましたが、餌を求めて草原に変えると餌を容易に取れるようになり、体が大きくなっていきました。

種類によって違いはありますが、現在目にできるアフリカゾウやアジアゾウで体長6m前後、体重は5tにもなります。

体が大きくなる、ということは当然大きな体を維持するのに、たくさんの餌が要りますし、体高が高くなると餌を食べたり、水を飲んだりするためにはいちいちしゃがまなければならなくなる、ということです。

しかしあの巨体と大きな頭で、立ったりしゃがんだりするにはとてもエネルギーを必要となるのは、想像に難くないと思います。

なので、地面にある餌や水を口もとに運ぶことが出来るように、鼻が長くなっているのです。

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同じ草食動物で、体の部位が長くなった動物というと、キリンが思い浮かぶと思います。

でも体つきが全然違いますよね。

キリンは頭が小さいため、顎はしっかりしていますが頭が小さいです。

これは頭が大きいと、高く持ち上げるのが大変なのもありますが、キリンは餌を食べるとき口で葉っぱを噛みちぎって、分解は主に胃で行います。

そうすると、1日に消化できる餌の量が少なくなります。

逆に、ゾウは頭が大きく比重があるため、口が大きく、たくさんの草を摺りつぶして食べられます。

こうすることにより、1日に消化できる餌の量が多くなります。

そのため、たくさん餌を食べるためには鼻が長い方が有利だったのと、体を限界まで大きくするため、また木よりも地面の方が餌の物量が多いため、鼻が長くなったのだと言えます。

まとめ

草食動物でも体が大きなサイなどは、ゾウと同じようにたくさん餌を必要としますが、長い鼻も首もない代わりに体高が低いので、草を食むには適しています。

反対に、ゾウは高さも大きさもありますから、エネルギー節約と補給の両方を兼ねるには、鼻が長くなることが理にかなっているのですね。

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