羊は皮や羊毛を利用しますが、飼育されている多くの羊は食用を目的に飼育されています。
世界を見ても、羊毛の飼育数は減少して食世の羊の飼育数の増加が進んでいます。
日本でも北海道などの牧場で、多くの羊が飼育されています。
そして日本でも世界の流れと同じく、飼育された羊は羊肉として各地へ出荷されます。
食用の肉は「ラム」「マトン」と名前があり、それぞれ出荷時期にも違いがあります。
羊の出荷時期っていつ?
羊は1年のうちに、限られた時期に繁殖を行います。
これを季節繁殖の動物と言いますが、通常日本では秋に交配を行い約150日間の妊娠時期を経て、春に赤ちゃんの仔羊が産まれます。
羊は一度に子をたくさん産む動物ではなく、通常1頭だけでまれに2頭生まれる事もあります。
このような季節繁殖は気温や日照時間などの自然環境が大きく影響し、オスの発情は日照時間が短くなるころから始まります。
そしてオスは生後半年で性成熟し、メスは生後8か月くらいで妊娠できるほどまで発達します。
春に生まれた子羊は母子一対で一緒に暮らして、母乳で育ちます。
生後3か月くらいから離乳を始めます。
子羊を母親から離し、飼料や牧草を与えます。
こうしてすくすく育った子羊は、時期が来ると出荷されます。
目的によって羊の出荷時期は様々ですが、生後1年未満のラム肉は離乳後の体重を50kg前後まで増やして出荷します。
だいたい月齢で7か月くらいになり、赤身肉が主体になります。
そしてそれよりもさらに若いミルクフェッドラムと言う種類もあり、これは生後6週間未満のまだ離乳していない子羊です。
肉の香りと食感が良いとされています。
そしてジンギスカン料理に使われるマトンは、メスまたは去勢されたオスで生後1年以上たったものが出荷されます。
まとめ
食用の羊肉は1歳未満の子羊はラムと呼ばれ、成長するとマトンと呼ばれるようになります。
ラムは早ければ月齢5週間くらいで早くも出荷時期を迎え、ジンギスカンに使われるマトンでも生後1年ちょっとで出荷時期を迎えます。
羊の肉は出荷の時期が早い程価値が上がるので、生後早い時期から出荷時期が始まります。