羊は食べ物に貪欲で、いつも餌をくれる人に餌をねだることがあります。
羊飼いは放羊犬などで群れを動かす代わりに、餌のバケツで羊を先導することもあります。
餌を食べる順序は身体的な優位性により決定され、他の羊に対してより攻撃的な羊が勇勢になる傾向があります。
そんな環境を、羊はどのようにして仲間や人間とのコミュニケーションをはかるのでしょうか?
私たち人間は、具体的な「言葉」を持っていますが、羊たちはその鳴き声に意味があるのでしょうか?
ちなみに英語で羊の鳴き声は「bee」、山羊の鳴き声は「maa」と表現するそうです。
そして羊は音域が低く、山羊は高い音域で鳴くようです。
羊の鳴き声に意味があるのでしょうか?
羊の鳴き声を聞いていると、自然に羊の気持ちが伝わってくるといいます。
例えば、「メエー メエー」と大きな声で鳴くときは何か欲しいと要求している時で、怒ったときは短く「メッ」と鳴きます。
うれしいときや甘えたいときには「メエー」とやわらかく鳴くそうです。
飼っている人にはいろいろ気持ちは伝わっているようです。
「言葉」をもたない羊ですが、声がコミュニケーションの手段になっています。
音は瞬間に伝わりますので、即効のメッセージを伝えるのに有効な手段ですが、羊は声だけを捉えて判断するのではなく、相手の表情などを総合的にみて相手が何を言おうとしているかをきちんと理解しています。
そのようにして羊同士のコミュニケーション・人間とのコミュニケーションを鳴き声でおこなっているのでしょう。
まとめ
羊は愚かな動物であるというイメージがありますが、ある大学の研究により羊のIQが豚よりは低く、牛と同等であることが明らかになったそうです。
人間やほかの羊の顔を何年も記憶でき、顔の表情から心理状態を識別することができると言われています。
そんな羊ですので、鳴き声にも意味があり、相手に何かを訴えているものだと思います。