鹿は鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類で、長く立派なツノを持った動物です。
鹿のツノは枝角(えだづの)と呼ばれる、枝分かれした角が特徴的なのですが、なぜ枝分かれした形をしているのでしょうか?
その原因を探ってみました。
鹿のツノの形は?
鹿のツノの形は長く枝分かれをした枝角なのですが、オスだけがツノをもち、メスはツノがありません。
生まれた年は例外でオス・メスともにツノは持っていなく、だいたい1歳頃から生え始めます。
立派なツノをもった鹿ほどメスの気を引きます。
大きなものになると、80cmになるツノを持つ鹿もいます。
北に棲む鹿ほど大きなツノを持っています。
鹿のツノは毎年生え変わります。
生え替わったばかりのツノは袋角(ふくろづの)と呼ばれ、血管が通り柔らかいのですが、繁殖期の秋になるとシカの角は成長が終わり、血管の通わない硬いツノになっていきます。
鹿は固くなったツノを木にこすりつけて研ぐようになります。
冬から春先にツノは抜け落ちて、翌年になるとまた新しいツノが小さく生えてきます。
また、鹿のツノの形を見ると4歳未満なら年齢を判断できます。
鹿が生まれた初めの年は角が生えないので0歳、枝分かれしない1本のツノは1歳、2又は2歳、3又なら3歳、4又に分かれていれば4歳以上になります。
4又のツノは最終の形なので、これ以上枝は増える事はありません。
それ以降はツノがどんどん大きくなります。
鹿は4歳以上になると成熟した大人になります。
鹿のツノはなぜ枝分かれした形をしているのでしょうか?
枝分かれしたツノは武器になり、オス鹿とのメス争いや縄張り争いの際に力を発揮させます。
鹿同士の戦いは、枝分かれしたツノをがっちりとかみ合わせて相撲を取ります。
枝分かれしていると戦いの時にからめて押したりひねったりしやすいのです。
まとめ
鹿のツノが枝分かれした形をしているのは、メス争いや縄張り争いの時に武器として使うためなのです。
また、オス同士ツノをからませて相撲のような戦いをするのですね。
鹿は強いものが多くのメスを囲い込み繁栄していきます。
鹿の生存競争はとても厳しいですね。