羊は、衣類の原料であるウールなどを人間に提供してくれる世界各地の羊ですが、その出生地は厳寒な北方地方ではなく高温乾燥地帯である西アジア(イラクやパキスタン)地方です。
紀元前1万年頃に氷河期が終わり、それまで厳寒地であった場所が温暖の気候に恵まれ、そのために森林地帯が徐々に後退し、砂漠・乾燥地帯・草原地帯が拡大していきました。
それと同時に森林地帯での狩猟が困難になり、乾燥地帯で生息していた野生の羊や山羊を獲物対象とするようになりました。
野生の羊たちは、草地を求めて移動しますので、それについていく人々も移動するようになりました。
ここから野生の羊を家畜化するようになりました。
日本でも、主に北海道で飼育されています。
それでは、羊の頭数が最も多い国はどこでしょう?
羊の頭数が多い国は?
2008年の羊の頭数(単位は100万頭)
1位 中国(136.4)
2位 オーストラリア(79.0)
3位 インド(65.0)
以下、
- イラン
- スーダン
- ニュージーランド
- ナイジェリア
- イギリス
の順です。(世界総計 1078.2)
日本にいる羊の頭数は?
日本での羊の頭数は、約1万2000頭(2010年)で、世界では160番目くらいだそうです。
都道府県別では北海道の飼育数が多く、その他秋田県・岩手県・福島県などの東北地方、栃木県や千葉県などの関東地方で飼われています。
西日本ではほとんど羊の飼育もされていません。
まとめ
羊は、毛を刈って羊毛を織物の原料とするために、古くから家畜化されてきました。
羊毛をとるほか、肉は食用となり、乳・脂肪・皮も利用されます。
用途によって品種改良が進み、200以上の品種が作り出されました。
モンゴルや中央アジア・中東・イギリス・アルゼンチン・オーストラリアなどが羊の放牧がさかんです。
日本では、大正時代に羊毛を刈るために飼われるようになりました。
北海道や長野市・遠野地方では羊肉をジンギスカンとして食べる地域が多いです。