マングースって、もともと日本にいなかった動物だという事は知っていますか?
実はインドから輸入されてきた動物だったのです。
では、なぜわざわざ輸入されてきたのでしょうか?
その理由は?
そして、なぜ今では捕獲対象になっているのでしょうか?
マングースの沖縄に来た歴史についてご紹介します。
マングースの沖縄の歴史について
マングースが日本にやってきたのは、1910年にインドから沖縄の本島に導入されたのが始まりです。
導入のきっかけはハブの被害で苦しむ沖縄の為に考えられたことでした。
マングースがコブラに立ちむかい、退治する姿をみて、マングースならハブを退治してくれるのではないかと考え導入することをきめたのでした。
以前、奄美半島ではイタチを2,500匹放獣したこともありますが、結果的にハブにやられてしまいました。
その為に、今回のマングースの放獣には注目が集まりました。
ハブによる現在の被害は少なくなりましたが、昔はハブの被害は深刻でハブに噛まれる人が多くいました。
ハブはネズミが好物といわれており、ネズミがいる近辺には注意が必要といわれていました。
1960年前後には500人以上もの人々がハブに噛まれたという被害がでていました。
命の危険もある為に、とても深刻な問題でした。
現在は治療法の進化などにより命の危険までは少なくなりましたが、その被害は完全にはなくならず、まだ続いています。
夜行性といわれていますが、石垣の間などに隠れているので、むやみに近づくと危険です。
また、雨など天候が悪い時には昼間にも活動していることがあるので気をつけましょう。
沖縄にはハブ酒や蛇革を使った小物も有名ですが、やはり人々の安全の為にはハブの退治は重要になります。
まとめ
人間の手で輸入してきたマングースでしたが、目的はハブの退治の為だったのです。
毒のあるハブに立ち向かうマングースでしたが、やはり、もともと日本にいない動物をつれてくると生態系が崩れてしまう原因になります。
本来の在来種で、上手に生態系のバランスを保てるようになるのが切実な願いです。