狼と言うと森林の奥深くを獲物を追って、パックが全体で走りまわっていると言った印象をお持ちでは無いでしょうか。

野生の狼となると、日本では既に見る事がありませんから、その危険性については、わからない面があります。

狼の生息地に住居を構えている方も世界では多くいます。

では野生の狼の危険性とはいったいどう言うことなのでしょう。

狼 野生 危険

狼に野生で、出会った場合の危険性は?

狼はパックで行動する事で、大きな獲物などを捕獲します。

その姿は確かに獰猛と言った印象を受けます。

狼と人間が出会う確立と言うと、居住地域が被っていたとしても、ほぼ狼の姿を目撃すると言う方が実に少ないとも言われています。

それは何故かと言うと、行動する時間帯が狼と人間で違いがある為と言われています。

人間は昼間に行動しますから、狼は必然的に人間を避けるために夜間に行動をすることが多いようです。

その為に、狼との接近遭遇と言う可能性はハイイロオオカミの場合は非常に少ないと言われています。

フランスでは年間に8000頭の家畜が狼に襲われていますが、人間が被害に合うと言う事態は非常に稀と言われています。

狼は人間を恐れている事がわかっている為に、狼から人間への接近はほぼ無いと考えていいのでしょう。

それは人間が銃を使う事を知っているからです。

狼は人間を襲うと、報復で仲間が銃によって命を奪われる事を知っているのです。

ただやはり、突然の遭遇では、どちらもパニックになりますからその時に人間が負傷する危険性は高いと考えてもいいでしょう。

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狼に野生で襲われ命を奪われる危険は実際に高いのか?

現在、世界で狼が生息している地域で、襲われる事は非常に少なくなっていることがわかっています。

人を襲撃する狼のパックが存在している地域として上げられているのが、インドやその周辺諸国等の一部に留まっています。

統計でみると1950年代~2002年までの間で人間が狼に襲撃を受け被害が出ている件数はヨーロッパ・ロシアで8人、北アメリカ3人、南アジアで200人以上となっています。

南アジアだけが突出して狼による被害が非常に多い事がわかります。

インド周辺に生息している狼は、「インドオオカミ」と言う種類で、中型の狼になります。

絶滅してしまう可能性を秘めている品種と言われています。

インド周辺での被害は、このインドオオカミによる被害と考えていいでしょう。

この狼は個体数が少ない為か、パックでの行動があまり確認がされていないようで、単独で狩りを行っている様です。

200人以上の被害が確認されていますが、その多くは10歳以下の子ども達なのです。

体の小さい子ども達を狙って狩りをしている言う事なのでしょう。

インドオオカミは、人間たちの自然破壊によって棲み家や、狩り場を失っている状態で個体数も減っている状況になります。

他の地域では狩り場を失っていない事や、狩猟によって人間を恐れる個体が多い為に、被害が少ないとも考えられます。

まとめ

野生の狼の危険性などを紹介してきました。

南アジアの被害数には驚きです。

確かにインド周辺にはトラ等の獰猛な動物も多く存在している事から、元々危険性の高い地域である事は間違いありません。

50年間で200人以上の被害ですから、1年で4件以上の狼による被害が出ている事になります。

日本に住んでいる限りはこの件数が多いのか少ないのかは判断が付きかねますが、現地の方にとっては、ある意味深刻な数字なのかもしれません。

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