昔から人間との良好な関係を築いてきたロバですが、日本でロバを見かけることは少ないですよね。
それもそのはずで、日本に野生のロバは生息していません。
日本では家畜として流行らなかったことでロバが日本に分布しなかったと言われています。
日本でロバが飼育されなかった背景にはロバの特徴が起因していると考えられています。
詳しくは下記で述べますが、ロバの家畜としてのメリットは2つあります。
1つ目は、飼育しやすいことです。
ロバは少ないエサでも生存することができます。
ですから、エサの少ない高山地帯や乾燥地帯でも使役を果たすことができます。
2つ目は、暑さに強いことです。
暑さに強いことで乾燥した地域で本領を発揮します。
お隣の国中国では、こうした強みが発揮されますが、日本では発揮されません。
日本は湿潤で、四季があり、エサとなる雑草もたくさん生えているからですね。
さて、日本ではあまり見ることがないロバですが、生態や性格はどうなのでしょうか。
今回は気になるロバの生態、性格について詳しくご紹介して行きます。
ロバの生態とは?
ロバは乾燥した環境や山道などの不整地に強いです。
なぜなら、暑い気候に強いからです。
また、家畜として飼育されることが多いのは、比較的少ないエサでも生存できるからです。
また寿命は比較的長く、飼育環境によっては30年以上生きることもあるようです。
食料の乏しい地域に多く生息するロバは、恒常的な群れを作りません。
特に、雄は縄張りを渡り歩き単独で生活をします。
後述しますが、こうした群れを作らない性格や頑固な性格はこうしたエサの少ない過酷な環境によって培われたものと考得られています。
ただし、エサが豊富にある地域では集団行動をする場合もあるそうです。
ロバの性格とは?
ロバの性格は、非常に頑固だと言われています。
新しい環境に移った時や、怪我をするとすぐに機嫌を悪くします。
よく比較されることがあるウマの性格は好奇心が強く、社会性があり、繊細でありロバの性格とは真反対です。
ウマの方が比較的飼育はしやすいと言われています。
実際、ロバのコミュニケーションはウマと比較して淡白だとされ、数頭で馬車を引いたり、馬術のように乗り手と呼吸を合わせるような作業は苦手とされています。
まとめ
今回はロバの生態と性格についてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
動物園で見るロバは従順な性格に見えますが、意外にも頑固な性格だったのですね。
ウマの方が扱いやすい性格であることも、日本でロバが流行らなかった原因とされているようです。