沖縄では、古くから祝い事の席でヤギの料理が振舞われ、食べられてきたことをご存知でしょうか?
ヒージャーグスイ(ヒージャー=ヤギ、グスイ=薬)とも言われ、スタミナ食や滋養食として知られています。
食用にするにはつぶして解体をするわけですが、「そもそもどうやって処理をするの??」「飼って自宅用に解体してもいいの??」と思うかもしれません。
今回はそんなヤギの解体方法にまつわる事柄について紹介していきます。
ヤギを解体する方法とその注意点は?
まずはその解体方法から紹介していきます。
まず初めに、ヤギが暴れないように足を縛ります。
次に首を切り、血を抜きます。
血が止まったら四肢の関節を切って、折ります。
そのあとナイフを使って皮を剥いでいきます。
毛皮が要らない場合は熱湯を掛けながら毛を取り除き、細かい毛はバーナーで焼ききる場合もあるようです。
そして、皮が全部剥けたら吊るして内臓を取り出し、肉を部位ごとに切り取っていくわけです。
因みに内臓も頭も食べられるので捨てるところがないのだそうです。
少々臭いがあるので好き嫌いがはっきり分かれると言えますが、肉は牛肉に近く味自体はさっぱりしています。
次に、「自宅用に解体してもいいの??」という点について。
農家には家畜と殺権がないと言われているので、「家庭でも同じく解体は出来ないんじゃないか??」と思われるかもしれません。
実はあまり知られていない事なのですが、結論から言うと自宅消費目的のみであれば「各都道府県に届け出を出した上で(重要です!)」ヤギをつぶして解体しても良いことになっているのだそうです(と蓄条法第13条より)。
因みに販売を目的とする場合は、と蓄場でないと解体が出来ません。
自宅で消費するのみの目的ならば届け出を出せば合法になりますので、ちゃんと出すようにしましょう。
もし届け出を出さない場合は「密殺」となり違法になってしまいます。
まとめ
モンゴルの遊牧民の間やネパールの市場などだと、ヤギの解体が日常的に実施されていたりもするそうですが、日本だと販売目的でヤギを解体する場合は、と蓄場でないと出来ません。
あくまで自家消費の場合のみなら届け出をすれば合法で出来るので、一気に手段が身近に感じられる気がしますね。
ヤギは栄養価も高く新鮮なら臭みも少ないと聞きますので、好きな人は自分で育てて食べる!という方も中にはいるかもしれません。
しかしながら、ヤギもペットとして飼えるとはいえ家畜として扱う動物です。
口蹄疫をはじめとする感染症などには十分気を付けてください。