皆さんはゴートスキンというものをご存知でしょうか?
その名の通り、ヤギの革素材のことです。
メジャーな牛革などと比べると、少々知名度的にマイナーではありますが、実は高級なブランドでも使われるほど質のいい素材なのです。
ではそのゴートスキン…ヤギの革についていくつか紹介してきます。
ヤギの革の特徴はしなやかさ!
ヤギの革はとてもしなやか。
繊維の密度が高く、触り心地はさらっとしていて柔らかいのです。
銀面(なめした革の表皮にあたる面)の細やかなシボ(表面の皺のような凹凸のこと)と、独特な毛穴の形が大きな特徴となっています。
また、牛革と比べても薄くても弾力性に富んでいて強度があり、型崩れがしにくく傷もつきにくいです。
加工方法によってはガラスのような艶やかで美しい光沢を持たせることができ、上品な雰囲気を醸し出すことも可能となります。
耐摩耗性にも優れているので靴や財布、さらには本の装丁に用いられることもあるのだとか。
また、ヤギ革の中には子ヤギの革から作った「キッドスキン」という種類もあります(キッド=Kid。子ヤギのこと)。
こちらは生産量が限られていることから、高級革素材として扱われています。
こちらは、大人の山羊の革であるゴートスキンよりもさらにシボが細やかで柔らかくしなやかです。
それでいて、やはり薄くて強度面にも優れています。
革製品って臭いが気になるけど、ヤギ革の臭いってどうなの?
たまに、「新しく革の製品を買ったけど臭いが気になって使えない…」という話を耳にします。
実際、ヤギの革にもヤギ臭いものもあるらしいのですが、そもそもこの革製品全般の匂いは常に残るものではないのだそうです。
製革・加工工程で付着したり、扱いが不適切だったり特殊な製革方法を用いた場合に臭気が残ることがあるとのこと。
主に革素材そのものの臭いやなめし剤の臭いなどが挙げられますが、臭いが複合されていたり、臭いを感じる人の個人差もあるので実は原因は特定することが困難とされています。
また、この臭いは使っていくにつれ薄れていきますが、どうしても革製品の臭いが気になる時は、陰干しをしたり、革製品用の脱臭剤や防臭剤を使ったり、重曹を使って消臭したりするのが有効だそうなので、試してみるのもよいでしょう。
ただ、ヤギ革も他の革製品と同じく直射日光や水には弱いので、取扱いには十分気を付けるようにしてください。
まとめ
山羊革は、肌触りが良く耐久性にも優れているため、ライダースジャケットやグローブなどにも使われているのだそうです。
知らないだけで意外と、色々なところに使われている革素材なのですね。
本の装丁にも使われているのは、少し意外だったかもしれません。
探してみれば身近にも、ヤギ革製品があるかも知れませんね。