とても可愛らしくてペットとして飼われている方も多いウサギですが、その見た目に反して飼い始めるととても手のかかる動物でもあります。
特に寄生虫の問題は、体調不良や病気の原因にもなってしまうため心配ですよね。
では寄生虫の種類にはどのようなものがあるのでしょうか。
あまり害のないものから危険なものまであるので、大切なウサギの健康を守るためにも知っておきましょう。
うさぎに発生する寄生虫の種類は!?
うさぎに寄生する寄生虫には2種類あります。
消化器官に寄生するタイプの消化管内寄生虫と皮膚に寄生するタイプの外部寄生虫です。
消化管内寄生虫
消化管内寄生虫はウサギの消化管内に滞在している寄生虫です。
無害なものもいれば、疾患・感染症を引き起こすものもいます。
代表的なのはコクシジウムと蟯虫です。
【コクシジウム】
主に腸に寄生しますが、肝・胆道系に感染を起こすコクシジウムはより病原性が高いとされています。
肉眼では見る事が出来ないため、顕微鏡での糞便検査で確認します。
【蟯虫】
ウサギの盲腸・結腸に寄生し、腸内の微生物を摂取して生きています。
大きさは数ミリ程度で白く、糞に付着しているのが確認できますが、害が無い事が多いです。
外部寄生虫
外部寄生虫はウサギの皮膚や体毛に滞在し、脱毛や皮膚炎を引き起こします。
代表的なのはズツキダニ・ヒセンダニ・ツメダ二・ノミなどです。
【ヒゼンダ二】
ヒゼンダ二は肉眼では見ることが出来ないほどに小さくクモのような形をしています。
眼瞼縁、鼻、口唇、前肢(爪)などに寄生し、表皮を食べて生活しています。
ほとんどの場合は直接接触して感染しますが、ヒゼンダ二は感染性がとても高く再感染も容易です。
【ツメダニ】
ツメダニは体長0.3㎜~0.5㎜ほどの大きさで頭に大きなかぎ爪持っているのが特徴です。
寄生したウサギの皮膚で卵を産み、増えていきます。
ヒセンダニのように皮膚内に穿孔することはなく、感染したウサギと皮膚が接触する事によって感染します。
そしてこのツメダニは、人間も刺して皮膚炎を引き起こす事があるので注意が必要です。
【ズツキダニ】
ズツキダニは被毛ダニとも呼ばれるダ二で、メスは体長0.56mm、オスは体長0.61mmの大きさです。
かなり多くのウサギに寄生しており、ツメダニと同時に寄生している事もあります。
ズツキダニはツメダニに比べて痒みを伴わず、基本的には無害です。
【ノミ】
ペットとして飼育している場合感染する事は稀ですが、ウサギに寄生するノミはイヌノミやネコノミが多いのでイヌやネコと一緒に飼育している場合は感染する事があります。
【マダニ】
マダニは体長約3~4mmで大型のダニです。
外で飼育されているウサギに感染する事が多く、春~夏にかけて多発し吸血します。
特に眼周囲、耳、胸部など、被毛の少ない部位に寄生する傾向が見られます。
まとめ
寄生虫の問題はうさぎを飼育している上で避けては通れない問題です。
定期的な健康診断で寄生虫感染を早期に発見できる場合もあるので、日頃からよく観察してあげましょう。