うさぎをペットとして飼っている方はたくさんいると思いますが、うさぎはとても繊細で病気にもかかりやすい動物です。
その中でも、寄生虫が原因の病気にかかってしまう事はとても多いのです。
発見が遅れてしまうと取り返しのつかない事になってしまう事も…!
大切なうさぎを守るために寄生虫が原因の病気・症状について勉強していきましょう。
うさぎに寄生虫が発生!症状は?
うさぎに発生する寄生虫には消化管内寄生虫と外部寄生虫の2種類あります。
それぞれ症状に特徴があり、対処法も異なるので正しい知識が必要です。
消化管内寄生虫
【コクシジウム】
うさぎの体が健康体の時には無症状の場合が多いですが、免疫力が弱った時や産まれて間もない子ウサギの場合に下痢・食欲不振・脱水症状などの症状が見られます。
主に腸に寄生する事が多いですが、肝臓に感染してしますと重篤化する危険性あります。
【蟯虫】
蟯虫はうさぎの盲腸と結腸に寄生します。
ほとんどの場合は無症状ですが、虫卵が弁の表面に付着するので飼い主が不快に感じる事が多いでしょう。
免疫力が弱っている時や他の病気をした時に蟯虫の数が増える場合もあり、その場合は下痢をする事もあります。
外部寄生虫
【ヒゼンダ二】
最初はフケや湿疹が出ます。
症状が進行するとそこに厚いかさぶたが作られ、その下にヒゼンダ二が繁殖します。
うさぎはとても痒いので強く掻いてしまい、感染部が傷つき炎症が起こります。
主に外耳道に寄生するため、耳介の内側や耳の穴の中が腫れて外耳炎を引き起こします。
【ツメダニ】
ツメダニはうさぎが健康体であれば無症状もしくは軽度のフケ程度の場合である事が多いようですが、免疫力が弱っている時や他の病気にかかった時などはフケや痒み、脱毛の症状が顕著に見られます。
主にうさぎの背中や、後頭部、頸背部に寄生します。
【ズツキダニ】
ズツキダニは頭から背中にかけて寄生します。
ツメダニと同時に寄生している場合もありますが通常は無症状です。
大量発生した際は黒コショウを振りかけたように黒いブツブツが見られます。
【ノミ】
家庭内で飼育していて感染することは稀です。
感染のほとんどがネコノミで、痒み・かさぶた・脱毛の症状がみられます。
【マダニ】
マダニは体長数ミリにも及ぶ大型のダニです。
まぶた・口・耳介・胸部などなど被毛が薄い部分に寄生します。
口器が鋭く咬みつくので、血を吸う時のマダニの唾液中に含まれるアレルギー物質が皮膚炎を起こす場合があります。
また大量寄生では貧血がみられることもあります。
うさぎの寄生虫が発生する原因は何?
消化管内寄生虫
【コクシジウム】
コクシジウムに感染したうさぎの糞にはコクシジウムの虫卵が含まれています。
この糞が付着した餌を摂取する事によって口から感染します。
【蟯虫】
蟯虫はうさぎの肛門まで出てきて肛門の皮膚周辺に産卵します。
そのため、虫卵が糞に付着して排泄されるため他のうさぎへの感染源となります。
外部寄生虫
【ヒゼンダ二】
多くの場合は直接他のうさぎと接触する事によって感染します。
しかし、非常に感染性が強いので、ヒセンダニが付着したブラシなどからも容易に感染します。
また、感染しているうさぎから落ちたヒセンダニがいる場所を、他のうさぎが通る事で付着して感染する場合もあります。
【ツメダニ】
ツメダニに感染したうさぎと直接接触する事で感染します。
幼少期に感染をうけている場合が多くみられます。
【ズツキダニ】
ツメダニに感染したうさぎと直接接触する事で感染します。
【ノミ】
猫や犬と一緒に飼っている場合にネコノミやイヌノミに感染する場合があります。
特にネコノミの感染が多いようです。
【マダニ】
散歩をしている時など外にいる時に感染します。
まとめ
寄生虫感染による病気は、ほとんどの場合きちんと治療する事によって治ります。
定期的な健康診断や検査をする事によって予防出来たり、発覚を早めたりするので積極的にしましょう。
また、何か異変を感じたらすぐに病院に連れて行ってあげる事も大事です。
普段からうさぎをよく観察し、健康を守ってあげましょう!