人間は手の指は5本、足の指も5本あります。
自分たちが手足共に5本ずつあるので、ペットの犬や猫なんかも同じように指があるんだろうと考えてしまいますが、実は犬や猫の前足は指が5本ありますが、後ろ足には指が4本しかありません。
よく考えてみると馬などは4本とも蹄ですから、全ての生物は手足に指が5本ずつあるという訳ではなさそうです。
では、うさぎはどうなのでしょうか。
うさぎの後ろ足には指が何本ある?
うさぎの後ろ足には、実は指が4本しかありません。
全世界には、指が1本だったり2本だったり3本だったりと実に色々な形状をもった動物がいます。
人間を代表とする霊長類は、基本的に手足共に指が5本あり、動物界においては、実は指の数が多い部類に入ります。
では5本以上の動物はいるのかといいうと実はパンダがそうで、一部退化しているものの指の数は6本といわれています。
我々人間の足の指の数は5本ですから、それより少ない本数しか持っていない全ての動物は、人間を代表とする霊長類よりも劣っているのかというとそうではありません。
遥か昔、魚類が進化した陸上へ進出したころの生物は、5本以上の指をもった生物が沢山いたと考えられています。
その後、それぞれが進化の過程で生息環境に適合するように姿かたちを変化させていき、その中で不要な指は退化したと考えられています。
うさぎの後ろ足の指の数が4本しかないのは、草原に住み、すばやく移動するために進化の過程で変化していったことが理由のようです。
うさぎの手には指が何本ある?
では、うさぎの手には指が何本あるのかというと、実は足よりも1本多く5本あります。
後ろ足と同じ理由で進化したのであれば、手の指も4本なのでは?
と感じますが、これにはまた別の理由があります。
例えば馬は、草原を速く走るために中指が大きく発達し、見た目には4本とも蹄があるように見えるほどの1本指になっています。
これは走ることに特化した結果です。
手の指が多い理由は、物を掴む、握るなどの動作が多いからといわれています。
うさぎの場合も、後ろ足は走るために指の数が減り、前足は指の数が減らなかったと考えるのがよいようです。
まとめ
人間は両手両足で全部で10本の指を持っています。
進化の結果、10本の指を獲得したと考えてしまいそうですが、実は指の数が少ない生物のほうが進化の結果だったということ驚きです。
うさぎも後ろ足の指が4本、手が5本が、生息環境で一番適した指の数だったのです。