うさぎの足が化膿してしまう病気は、うさぎには良く見られる足底皮膚炎と呼ばれる疾患です。
足底潰瘍とか飛節びらんなどとも呼ばれるこの皮膚疾患は、ほおっておくと症状が進行し最悪は壊死に至ってしまう病気ですので、初期の段階で適切な治療を施す必要があります。
今回は足が化膿してしまった場合の治療方法をご紹介します。
うさぎの足が化膿するのには色々な原因があります!
足底皮膚炎は、うさぎが罹る病気としては比較的良くみられる病気です。
病気に罹る原因は様々ですが、うさぎの個体差が原因である場合は、大型種のうさぎ、肥満したうさぎ、後は遺伝的に足底部の毛が薄いうさぎなどが罹りやすいといわれています。
また、飼育環境が原因である場合は、飼育ケージの床の素材があっていなかったり、床面が湿っていたりする場合に罹ってしまうことが多いといわれています。
足底皮膚炎になると、初期症状として脱毛と患部が充血する「発赤」という症状が現れます。
次の段階では患部が潰瘍状になり、かさぶたが出来ます。
かさぶたはたいていの場合は円形で大変固く、そのかさぶたの下に膿が出来てきます。
かさぶたが破れた場合は膿が出てくることもあり、この状況が続くと最悪の場合は患部が壊死してしまい、重症化してしまいます。
足底皮膚炎に罹ってしまったら、やはり初期段階での治療が大切になります。
脱毛や軽い発赤だけの場合は、炎症を抑えるクリームなど塗布し、潰瘍になってしまっている場合はヨード剤などで消毒を行います。
更に症状が悪化しているときは、かさぶたの下に既に膿が発生してしまっているため、膿を取り除いたうえで、再発防止のために患部を切除する必要がある場合もあるようです。
もちろん、全てのケースで切除が必要ではなく、基本的にはうさぎ自身の治癒力に任せた方がよいケースも多いことは言うまでもありません。
また、治療と同時に飼育環境を改善し、治癒後に再発しないように環境を整えなおすことも大変重要です。
環境が原因で発生する場合、床面の素材や湿気などが原因であることが多いため、足底が床面で擦れてしまわないようにチップや牧草を厚めに敷いてあげるとともに、常に清潔に保つためにまめに交換してあげることが大切です。
まとめ
足底皮膚炎は、うさぎが罹りやすい皮膚疾患ですので、足を庇って歩いていないかなど常にうさぎの状態に注意することが大切です。
また万が一、足底皮膚炎に罹ってしまった場合は、早期の治療と速やかな環境改善が大切です。