うさぎはくしゃみをしたり鼻水をたらしていたりすることがあります。
そんなときに限って飼い主の人間の方も、風邪を引いて同じ症状に悩まされていたりします。
こういう場合、飼い主は「もしかして自分の風邪をうさぎにうつしたのではないか」と不安になるかもしれません。
人間の風邪やインフルエンザはうさぎにうつることがあるのでしょうか?
うさぎに人間の風邪はうつるのか?
うさぎに人間の風邪がうつることはありません。
もし人間が風邪をひいているときに、うさぎの方もくしゃみをしたり鼻水をたらしたりしていたとしても、偶然の一致です。
うさぎには人間の鼻風邪にそっくりの症状を示すスナッフルという病気がありますが、スナッフルの発症につながる細菌と人間の風邪の原因は全く異なるからです。
逆にスナッフルの原因となるパスツレラ菌などの細菌は、人間の病気の原因となることがあることの方が問題です。
スナッフルにかかっているうさぎの世話をした後は手を必ず洗うようにするなど、人間の清潔の方に気をつけた方がよさそうです。
うさぎにインフルエンザはうつるのか?
うさぎに人間のインフルエンザがうつることはありません。
人間のインフルエンザの原因となるヒトインフルエンザウィルスは、人間から人間にうつることはあっても、人間からうさぎなどのペットにうつることはないようです。
むしろ心配しなければないことは、飼い主がインフルエンザにかかって寝込んでしまってうさぎの面倒を充分に見ることができない間に、うさぎの飼育環境が悪化してしまう可能性の方です。
うさぎには、清潔でストレスの少ない環境が必要です。
インフルエンザにかかった飼い主が一人暮らしでうさぎの面倒を充分に見ることができない場合には、実家の家族や友人か、ペットホテルなどに預けることを考えてもよいかもしれません。
まとめ
人間の風邪やインフルエンザは、うさぎにうつることはありません。
しかしうさぎはとてもデリケートなので、人間がうっかり風邪を引いてしまうような冷え切った部屋に住んでいたりすると、うさぎの健康の方も悪化する可能性があります。
うさぎの飼育環境には常に注意を払い、健康状態に気がかりな点があればすぐに獣医に相談するようにしましょう。