後ろの二本足だけで立とうとして、バランスを崩すのを見たことありませんか。
最初は可愛らしい仕草のように思えても、けっこうな頻度でよろける。
まさか、足の骨折と思って確認するけれどそうではないらしい。
骨折ではないなら病気でしょうか、このふらつきの原因はなんなのでしょうか。
うさぎの足がふらつくのは病気?
ふらつきの原因は感染症、または細菌です。
感染症は、エンセファリトゾーン症という病気にかかっています。
エンセファリトゾーン・カニキュリという、極小の寄生虫が正体です。
この虫がうさぎの小脳付近に住み着き、脳機能を阻害するためふらつくのです。
この寄生虫はほとんどの場合、うさぎの母親から母子感染します。
親から受け継いでしまっているため、精密検査や症状が現れるまで発見できません。
このナノワームは、人間の体の中のミトコンドリアのようなもので、普段は共存しています。
産まれてからの共生であるため、うさぎの免疫が問題ないように抑え込んでいるのです。
しかし、体調不良やストレスなどで免疫が落ちたときなどに、このワームが増殖します。
増えた寄生虫たちは、脳神経のはたらきを狂わせます。
そのため、平行感覚機能が麻痺してふらふらしてしまうのです。
細菌の場合もあります。
虫の感染が8割で細菌が2割と言われ、パスツレラ菌によるものです。
これは主に中耳炎なのですが、平衡感覚を狂わすこともあります。
うさぎ専門のお医者様に見ていただきましょう!
ふらつきの原因がなんであるにせよ、精密検査が必要です。
感染症や細菌が原因の場合、治療は長期に渡ります。
なぜなら、この二つの病気は治療方法が違うのですが、同時並行でおこなう必要があるのです。
しかも、微細な虫や細菌ですので、特定に時間がかかります。
その間に症状が進むと、完治しにくいのです。
非常にむずかしい治療となりますので、疑わしいときはすぐに病院へ。
うさぎの病気治療に、実績のあるお医者様にみていただきましょう。
まとめ
うさぎのからだがふらついていたり、じっとしていられずぐるぐるロールする。
こんなときは要注意です。
肉体的に怪我や骨折ではないなら病気にかかっています。
微細レベルの感染症と細菌が要因のこの病気は、治療に時間がかかります。
しかも、早期に治療を始めないと完治もむずかしい病なのです。
うさぎの病気にくわしい動物病院で診察を受けましょう。