ペットとして飼われているうさぎの寿命は、ここ数年で飛躍的に伸びています。
これは、うさぎの飼い方や生態についての情報が、広く知られるようになり、飼い主の病気に対する予防策や早期発見も可能になったからだと言えます。
また、うさぎなど小動物を診てくれる獣医師の増加も、その一因です。
人間の老化現象で最初に自覚するのは、体力の低下ではないでしょうか?
筋肉量の低下で、体を動かすのに支障が出始めます。
階段の上り下りや、立ったり座ったりが困難になり、転んだり躓いたりして二次的に怪我をしたりもします。
これは、うさぎも同様です。
しかし人間であれば、前もって注意したり、危険を排除したり出来ますが、うさぎにはどの様な対処が必要なのでしょうか?
シニアうさぎのトイレとは?
人間と同じように、うさぎも老化に伴い筋肉量が落ちて足腰が弱くなり、ちょっとした段差で躓いたりして、怪我をすることや、骨折することさえあります。
うさぎの動きが少し鈍くなった、ジャンプをしないなどが見られる様になったら、筋肉量が低下しているサインかもしれません。
この様な時は、躓く可能性のある段差を無くす様に、環境を整えてあげなければなりません。
何よりトイレは、市販のトイレであれば、床から高さのある物が多いため、上るのが困難になり、トイレ以外で排泄をするようになります。
トイレ自体を買い換えるか、スロープの様な物を取り付けるなど、上りやすい、もしくは上らなくてもいいトイレへ改善が必要です。
また、トイレ用のペットシーツ等を使用している場合は、踏ん張る力が弱く、滑って怪我をする可能性がある為、うさぎ用のマットを敷くなどして、怪我を未然に防ぐ必要があります。
また、トイレだけでなく、ケージ自体にも改善が必要です。
シニアうさぎのケージとは?
トイレと同様、段差をなくす改善が必要です。
通常、市販のケージであれば、入り口に段差があります。
餌や排泄物が落ちるタイプの物だと、ケージの下に引き出しのトレイがついている為、高さは更に高くなり、シニアうさぎにはかなり負担が掛かります。
ケージを変えるか、スロープを取り付ける必要があります。
また、ケージの床材にも注意を払わなければなりません。
プラスチックの床が主流ですが、滑る可能性があり、怪我をする可能性があります。
また、長く使用したプラスチックの床には、細かい傷があり細菌が繁殖して、若いうさぎでは影響がなくても、シニアうさぎには危険です。
滑らない素材で、頻繁に交換が可能な物が最適と言えます。
まとめ
人間同様、うさぎも高齢になれば、介護が必要になる場合も多いですが、飼い主の観察力と早めの対策で、怪我のない健康な高齢期を送ることができます。