ペットとしてうさぎを飼っている人の中には、出産をさせてあげたいと考える人もいるかもしれません。

しかし、安易に雌と雄を一緒に飼うと、ねずみ算的に増えてしまいます。

うさぎは繁殖期と言うものが明確に無く、常に繁殖が可能です。

しかも、妊娠期間は30日程度で、出産直後でも妊娠は可能です。

それだけ繁殖力が強いため、飼い主が前もって計画的に出産させる必要があります。

また、妊娠している事が分かりにくく、気付いたら生まれていたという事も少なくありません。

更に、うさぎは外敵から赤ちゃんを守るために、あえて普段と変わらない生活をします。

犬や猫の様に、赤ちゃんに寄り添い世話をする様な事はしません。

赤ちゃんがいることを隠そうとするためです。

この様子を見て、育児放棄と飼い主が勘違いをして、赤ちゃんを触ったりすると、人間の匂いがついた事で、本当に育児放棄してしまう為注意が必要です。

基本的に赤ちゃんが生まれている事に気付いたら、遠くから様子を見る事くらいしか出来る事はありません。

あまり近づくと、母うさぎのストレスになって、赤ちゃんを間引いたりしますので、遠くから赤ちゃんの様子を確認する必要があります。

動いているか、日ごとに大きくなっているか等、注意深く観察することです。

うさぎは1日に2度しか授乳しませんから、その姿を見ることは難しいと思いますが、赤ちゃんはこの2回で大量に母乳を飲むため、見た目でわかります。

お腹の皮が、パンパンになって皮が白く伸びきっている様なら、育児は正常に行われていますので、赤ちゃんが巣から這い出てくるまでは、触らない方が賢明です。

しかし、見るからに成長していない場合は、人工保育に切り替える必要があります。

人工保育は、大変な作業になりますから、飼い主には、相当な覚悟が必要です。

うさぎ 生まれたて 大きさ ミルク

うさぎの生まれたての大きさ

生まれたてのうさぎは、種類や個体差がありますが、40g~100g程の重さです。

うさぎは半年で成人しますので、ものすごい勢いで成長し、生まれて1ヶ月程度で、10倍近くになります。

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生まれたてのうさぎのミルク

うさぎのミルクは、牛乳より栄養価や乳成分が高い為、ペット用の粉ミルクに乳酸菌を混ぜ、29度に温めた物を、5.0mlを目安に日に2回与えます。

スポイトや注射器などでゆっくり与えないと、誤嚥の可能性が高いので注意が必要です。

また、ミルクの後は、排泄をさせる事を忘れてはいけません。

また、前述の通り、うさぎは成長が早いため、日々、ミルクの量を増やし、1週間後には倍の量まで増やしていく必要があります。

更に、体重も1週間後には、2倍~2.5倍まで増えている必要がありますので、体重の管理も重要です。

まとめ

うさぎの人工保育は重労働です。

専門的な知識のない人が安易に手を出して良い物ではありません。

これを避ける為には、計画的な出産と、出産に対する正しい知識を、飼い主が持っていることが重要です。

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